2017年03月29日

つきみ野駅界隈

 桜は少し足踏み状態と判断し、また、大和市内の駅周辺散歩でもしてみた。以前にも書いたが、大和市内には狭い市域に3本の路線と8つの駅があり、それぞれの周辺を歩いてみるだけでもいい散歩になる。今回は東急田園都市線のつきみ野駅を目指して、自宅からゆっくりと歩いてみた。
 田園都市線は渋谷が一方のターミナルで中央林間駅がもう一方のターミナルになっている。つきみ野駅は中央林間の隣り駅だ。東急が鉄道を伸長させ、たまプラーザ、あざみ野、青葉台、つくし野、そして、つきみ野と都市開発を進めてきた新しい街である。以前のこの地域は窪地の荒れた田園地帯であった。大和市は全体的に平坦な土地だが、このつきみ野は珍しく坂が急である。電車が通れば高級住宅街に変身していく。しかし、一斉に入居した人々はみな同じように年老いていくため、どこのニュータウンとも同じでひところの活気はなく商店はわずかしか残っていない。車でなければ買い物に出かけるのにも坂道を上り下りするため、ひと苦労である。
 加えて、1976年開業のつきみ野駅がターミナルだったが、8年後に中央林間駅まで延伸したので、土地の価値も賑わいも中央林間に移ってしまった。急行も停車しないので、中央林間駅まで歩いて、乗車する通勤サラリーマンも少なからずいる。人口が増えていくことが前提で創られた都市は、高齢化、人口減少社会のこれからをどう維持し、また、価値を高めていくのか、課題が多い。そんなことを思いながら、ぶらぶら歩いてみたのだった。(PowerShot G7X2)

シンプルな駅舎だ
線路は下にある

奥がつきみ野駅方面、手前が中央林間駅方面

中央林間駅方面
途中から地下化されているため堀状の軌道敷になっている

つきみ野駅方面に向かう坂道
下って、また、上る

つきみ野で唯一の公園は野球場がほとんどを占めている
草野球専門だ

メインの道路が交差する地点

ぶらぶらしているうちに昼になった
「ほりのうち」という唯一のそば店に入る

小さなそばが付いたカツ丼定食をいただいた
やはり、もりそばだけを注文すればよかった

満腹になった腹ごなしにまだ歩く

比較的静かで大き目の家がある通りだ

中央林間方面からつきみ野方面に向かう田園都市線

坂を反対側から見た
従前は低い部分には川が右(北)から左(南)へ流れていたが、現在は暗渠になっている

従前からの所有者の土地と思われる畑がある

カラスはどこでもゴミあさりをするものだ

高齢になればこの坂はきつい

ちょっとほっとできる花屋さんがあった

帰りはひと駅だが電車に乗った
この日、右膝手術後初めて一万歩を突破した

新しき 街も過去へと 追いやられ