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大和市には「〇〇の森」という公園がいくつかある。今日の午前中に久々に「ゆとりの森」に行ってみた。この公園は厚木基地南部にあり、元は基地の緩衝地帯として財務省管轄の土地だったものが大和市に移管され整備された公園だ。もともとほとんど低木の植林や雑草で覆われた原っぱだったため、そんな名残がある広々としたところだ。基地が目の前にあり、米軍機や自衛隊機の離発着や基地内の様子がよく見える。
昨日はこの基地へアメリカのペンス副大統領がやってきて、今日の午後には次の訪問国に向かったようだ。そのせいなのか、午前中から基地内がよく見える公園の場所にはマニアカメラマンが多くいた。来日に使用されたと思われる専用機は見えなかった。マニアが今頃アップしているだろう。この公園にはテニスコートやサッカー、ラグビーができるコート、子どもの遊び場が広く確保されている。樹木がまだ育っていないため、吹きっさらしの感は否めないが、子どもが遊ぶにはいいかもしれない。
ただ、基地から離発着する軍用機はひっきりなしに飛び交う。ベトナム戦争時代の厚木基地の騒音被害は甚大であった。私が生まれたころから20歳まで続いたこの戦争は、空母から厚木基地に飛来する戦闘機が日夜騒音を撒き散らした。大和市内に墜落した戦闘機もあり、日本人の犠牲者もいた。そんな厚木基地の過去を知っている世代からすれば、この公園で遊ぶ母と子の姿と軍用機はあまりにもコントラストが強すぎる。現在、北朝鮮との緊張関係が高まっており、米副大統領の来日目的にその対応もあるが、先制攻撃であろうと偶発的であろうと戦争だけはやめてもらいたい。始めてしまったら簡単には終わることができないのだら。彼我双方とも愚かな為政者たちばかりでは、緊張が高まるばかりである。誰が一番愚かではないかの比べっこのようだ。寿命や天災の前に戦災で死ぬのは、御免被りたい。
午前の暑い陽射しに顔が若干焼けたようで少しつっぱる感じがするが、午後は出直して、今度は「ふれあいの森」に行くことにした。こちらではマクロレンズだけで今の季節を切り取ってみた。桜が終わり、春から初夏への花々が咲き始めている。新緑がまさに萌えいだすばかりである。この生命力にあふれる瞬間をほんの少し垣間見た。
季節の移ろいはほんとに「旬(しゅん)」のものだ。旬は上旬、中旬、下旬の旬でもあり、わずか10日で季節は移ろうわけだ。二十四節気や節句、雑節など季節は細々と変化していくのだ。明日4月20日は二十四節気の「穀雨」だ。田んぼの準備が整い春の暖かい雨を待つときだ。この日本の季節の営みを大切にしていきたいといつも感じる。(EOS5D3) |
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厚木基地南部には「ゆとりの森」という公園がある |
遊具の揃った遊び場があり、親子連れで賑わう |
公園からは厚木基地内を覗くことができる
この付近は自衛隊機が駐機している |
飛行機の機種は知らないが破損している |
米軍の空母ロナルド・レーガンの艦載機が訓練している |
公園内には厚木基地用の誘導灯が設置され、付近は立ち入り禁止だ |
こうした庭園風の中に散策道が整備されているが、ぱっとしない |
こんな日よけもあるが、なんか今いち不似合い |
母と子が遊ぶ向こう側には軍用機がある |
現実とはこういうものだ
何かを犠牲にして、何かを得ている
それらが本当に私たちを幸福に導くものなのか、常に考えていたい |
公園内に風見鶏があった
今の日本は良くも悪くも風見鶏の国だとつくづく思う |
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ふれあいの森にあるチューリップ園より
こんな角度から撮るのが楽しい |
花を上から覗くと少しグロテスクだ |
「なーらんだ、なーらんだ、あか、しろ、きいろ」
順番がちがうじゃないか |
ツルキンバイらしい |
ヤエヤマブキ
虫の名前は不明のなので「無視」(オヤジか!?) |
何の木の葉だったか?
若葉がまぶしい |
先日まで花を咲かせていたコブシの若葉
なんでも葉脈が好きだ |
コナラの若葉 |
ノムラカエデの若葉は最初から赤い |
ニリンソウ |
ドウンダンツツジも咲き出した |
最後のひとひらを見つけた
今年も感動をありがとう
萌えいづる 若葉も子等も すこやかに |
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