2017年06月23日

北鎌倉・紫陽花めぐり

 久しぶりに電車を乗り継いで北鎌倉駅に降り立った。午前11時前と出遅れた感があり、駅のホームは下車した人で溢れかえり、ホーム中央に臨時改札口があってもなかなか人がはけない。多くの人のお目当ては明月院のアジサイだろう。大混雑する明月院は避け、さほど知られていない長寿寺を目指した。2年前の春先、シャガが咲くころに訪れたことがある。春と秋、金、土、日だけ、しかも晴れの日5時間ほど開放するお寺だ。古い建物は少ないが、整然と手入れされた庭の樹木や花たちが小気味よい。アジサイは数は少ないが、裏庭にガクアジサイが咲いていた。陽射しが強く、少し庭園内の坂を上り下りするだけで汗が噴き出してくる。明月院などから流れてきた参拝者が多いのだろうが、前回来たときよりも境内には人が多かった。
 このアジサイの季節のこと、鎌倉は一段と観光客が増えるのは当然であろう。長寿寺のあとは蕎麦でも食おうと思ったが、あちこち人がいっぱいで諦め、近くに唯一あるコンビニでサンドイッチと飲み物を買い、すぐ近くの浄智寺に入る手前の板一枚のベンチに座り食事とした。浄智寺は、鎌倉江の島七福神のひとつで布袋さまが祀られており、ドラマの「ツバキ文具店」でも紹介されていたことで人もそこそこ訪ねてきていた。
 今日はここまでとした。やはり、鎌倉は歩いて回るのがいいのだろう。まだまだ足に自信がないため、山を越えて銭洗弁財天や源氏山に行く気力はない。それでも少しの道のりを歩き、小さな発見をするのは楽しいものだ。次はもう少し涼しいときがいいかもしれない。(EOS 5D3)

長寿寺の山門
上り口の石段脇にアジサイがそっと咲いていた

とある店先にアジサイが飾ってあった

どういうわけか風呂の設備工事の店先にアジサイなどの苗をたくさん販売していた

長寿寺の境内
山門を通ると本堂が見えてくる
順路が決まっていて、まず本堂に案内され、
人はみな休憩を兼ねて縁側で庭を眺めることになる

書院造りになっている棟があり、清楚で美しい

簡素な床の間もいい

ここにも香炉があった

白壁と青もみじがよく似合う

書院の縁側から裏の庭園を眺めることができる

表の庭にある観音堂

観音堂から書院側を見る

裏庭にはガクアジサイがいろいろと咲いている

春にはシャガが咲いている付近にところどころとある

石灯籠をちょっと入れてみた

出口専用となっている横の門の向こうの土手にはさまざまなアジサイが

その道端のアジサイたち

この付近は亀ヶ谷坂切通し(かめがやつざかきりどおし)といって、
鎌倉古道のひとつだ
この先には銭洗弁財天があるがこの次には歩いてみたい

再び長寿寺の山門前に戻ってコンビニへ行く(笑)

浄智寺のすり減った石段の上には鐘楼門が見える
いつものショットだ

庫裡前のベニシダレモミジがアクセントになっている

こういう切り株に目が行く

鎌倉らしいやぐら前の五輪塔

手押しポンプの水受け鉢にアジサイを浮かべてあった

名物の布袋さまもやぐらの中に居る
お腹が擦られて黒光りしている

一輪のアジサイが突き出て濃い影を落としていた

庫裡の玄関が開いており、庭園を額縁で見られる

ひっそりと咲いていた

剪定されたのか以前よりアジサイが少なくなったようだ

入り口の石橋まで戻って帰路に就いた

鎌倉の 紫陽花愛でて 汗ぬぐう