2017年07月07日

入谷鬼子母神の朝顔市

 いろいろなことが2年ぶりとなるが、入谷の朝顔市も2年ぶりだった。江戸東京の下町風情や人混みの賑わいがやたらいい。この入谷も含め、上野台地の下にある地域として、谷中、金杉、三ノ輪を下谷(したや)エリアとして、上野や浅草とともに江戸時代からお城の北東地域の庶民の街だ。江戸の夏の風物詩として、入谷の朝顔市は現代の大都市にあっても古き良きものを感じることができる貴重な場だと思う。6日から8日まで鬼子母神周辺は夜まで大忙しだ。ただし、この炎天下ではそう長居はしていられない。足の調子も良くはなっているが、下町の雰囲気を充分楽しんだうえで、余力を残して帰ることにしたのだった。(EOS 5D3)

朝顔と入谷の朝顔市の札を見かけると夏が来たと感じる

言問通りと昭和通りの交差点付近
朝顔市を知らせる提灯が目を引く

「入谷朝顔発祥之地」の碑
その隣りには「入谷乾山窯元之碑」がある
江戸中期に活躍した尾形光琳の弟の尾形乾山の窯があったという

言問通りの歩道に朝顔市の店が並ぶ

花たちはこの暑さでやや元気がなさそう

宅配便で送ることもできる

威勢のいいおじさんから声が掛かる

どこかのテレビ局だろうか

真源寺鬼子母神の入り口
スケッチしている人がいた

真源寺鬼子母神は小さなお寺だ

2年前訪れたとき、この手拭いを買った

狭い境内に朝顔の鉢が無数に置かれる

朝顔のお守りをいただいた人には、切り火をしてもらえる
小さい方のお守りを今回いただいた

朝顔市のときだけ境内で販売される「きびだんご」

蔓を這わせる竹の輪が印象的

水子地蔵のお世話をしている

お参りの客も次々とやってくる

下谷七福神の福禄寿が祀られている
その脇では福禄寿そっくりの似顔絵描きの人がいる

言問通りに回って大きなワゴン車で朝顔の鉢を追加する
通りは、初日・2日目は午後5時から最終日は正午から歩行者天国になる

おじさんはちょっと休憩中

元気なおばさん、いや、おねえさんが声を掛ける

よしすだれを張って日陰をつくっている

どれがいいのかな

鬼子母神の塀はこうして物が置かれるようにしてある

イケメンのお兄さんも

言問通りから脇に入った道にも何店か店がある

道路に直に置いてあるのが親しみがある

宅配便のお兄さんたちも大忙し

今風に浴衣を着こなした女性が鉢を持って歩く

宅配便の本部のようだ
結構、殺気立っている?

朝顔市からちょっと外れれば下町ののんびりした光景だ

古い洋食店に質屋がいい雰囲気

ここにも朝顔まつりのポスターがあった
朝顔が描かれた錦絵がよく使われる
今回は国貞(三代豊国)の江戸紫五十四帖のうち二十一篝火だ

寺のすぐ裏の坂本小学校横にも朝顔の鉢が待機している

お客さんは団十郎がお好みのようだ

さて、帰ることにしよう
気が付くと日比谷線の入谷駅にも朝顔があしらってあった
入谷はこの3日間に誇りを掛けている

朝顔で 恐れ入谷の 鬼子母神
朝顔の 蔓に取られて 転びかけ