2017年08月24日

蝉嵐

 ときどき散歩に行く引地台公園にカメラを持って行った。桜のマイ標本木のある公園だ。この公園は野球場や広場を囲む木々が多く植わっている。夏も最後の盛りを迎え、蝉たちが一斉に鳴き続けている。蝉しぐれどころではなく、「蝉嵐」といった具合だ。アブラゼミとミンミンゼミが大合唱である。街なかの自宅周辺でもよく鳴いており、生を全うした骸が多数転がっていたりする。
 私は以前からやや難聴で耳鳴りがずっとしているのだが、日常生活にさして不自由はない。しかし、アブラゼミの鳴き声と耳鳴りの波長が似ているのか、やや遠くに聞こえるアブラゼミの声と耳鳴りがいっしょになって、どっちだかわからなくなることがある。気にしなければ何でもないのだが、こういうときは蝉嵐の中に身を置くと、耳鳴りが気にならず、ただ蝉の声がうるさいだけである。まあ、何とも中途半端な耳だが、これも私の体なのだから仕方がない。
 まだまだ残暑が続くのだろうが、地球規模の気候変動は確実にその姿を露わにしてきているのが実感できる。人間はどこまでこの地球を制御しようというのだろうか。巨大火山の噴火を阻止しようとする研究もあるという。人間は自然を支配できるのか、運命に逆らわず、気候変動による人類滅亡もやむなしとするのか、などと暑き夏の終わりにいろいろと思う。(EOS 5D3)

ミンミンゼミは人の気配で鳴くのをやめる

木漏れ日の中で佇むミンミンゼミ

透明な翅と斑な緑色の頭がいい
虫が嫌いな人には気の毒なアップだ

ミンミンゼミがアブラゼミに交尾しかけた
その後、間違いに気がつきミンミンゼミが飛んで行った

さらに虫嫌いな人には気が狂いそうになるだろう
こういうのを見つけると、かなり、うれしい(笑)

さて、口直しに鳥でも・・・
でも、オナガが口に咥えているのはバッタの類だ

 耳叩く 長雨あとの 蝉あらし