2017年08月25日

等々力渓谷

 東京都世田谷区にある等々力渓谷を初めて訪問した。夏の暑い盛りに一度は行ってみたいとかねがね思っていたのだ。大都会の真ん中に武蔵野の面影を貴重な宝石の如く残してくれたのだ。多摩川の支流となる谷沢川が等々力渓谷となるのだが、遊歩道が整備されて散歩できるのは600メートル足らずに過ぎない。23区内では唯一の渓谷であり、この600メートルは別世界なのだ。約10メートルの高低差があり、渓谷では平地と比べ、今日は気温が約4度も低い。真夏日の平地から階段を下れば天然のクーラーが効いた空間が広がる。かくも水と緑は、大きなパワーを持っているかがわかるというものだ。階段の昇り降りがやはりきついため、あまり多くを見て回れなかったが、紅葉の季節もいい雰囲気になる場所もありそうで、また訪れてみたいところのひとつとなった。(EOS 5D3)

昭和初期以前は自然の渓谷であったものを整備してきた

東急大井町線の等々力駅で下車する
ここの駅舎とホームは上下線の線路に挟まれている
駅舎の両側に踏み切りのある変な駅
大都会でローカル線の雰囲気あり
住民が等々力渓谷に悪影響があるとし、地下化を反対したそうだ
納得しての不便ならそれも選択だろう

駅のすぐ近くに成城石井があり、名物の大ケヤキがある
その角を曲がれば等々力渓谷は目の前の真下だ

渓谷の入口は階段で10メートルほど下る

入口横には地図と渓谷内と現在地の気温差を示す電光表示がある

渓谷を跨ぐ橋の上から下流方面を眺めてみた
緑で覆われた様子がよくわかる

上の写真はこんな鉄橋になっている
「ゴルフ橋」と呼ばれ、東急電鉄が昭和初期に近くにゴルフ場を造ったことに由来する

上流方面を眺めるとこちらは遊歩道はなく、
倒れた竹などがそのままになっている

こんな風景がしばらく続く
ここが東京23区内とは思えない

岩の色がここだけ変色している
水のせいか、岩そのものが原因か、わからない

飛び石のようなものも置かれている

水はきれいで澄んでいるが、水量は減っているという

途中、上に大きな橋に出くわす
環状八号線、環八だ

若い人も結構訪れている

渓谷沿いに四阿山風の「稚児大師御影堂」がある

弘法大師の子どものころの姿だという
現代彫刻の比較的新しいものだ

利剣の橋と向こうに不動の滝がある

これが不動の滝、何となくしょぼいかも

こちらは今回行かなかった日本庭園の入口付近の竹林

庭園入口の門前にカエデの葉が影を落とす

庭園の先は住宅街が始まり、渓谷風景も終わりとなる

不動の滝前に戻り、満願寺・等々力不動尊の展望台を目指す
階段がだんだんつらくなってくる

手水舎から展望台を臨む

お不動さん本堂

この境内も緑豊かでいい

一番高い展望台は現在立ち入り禁止だ

また、階段を下り戻ることにする

途中に茶屋があり、開店の準備をしていた

ゴルフ橋の上まで戻った
人もかなり増えてきた

気温はさらに上がっているようだ

等々力の 流れ涼しき 夏終わり