2017年10月05日

漱石山房記念館

 晴れ間が出るというので、今日は新宿区早稲田南町に先月オープンした「漱石山房記念館」に行ってみた。夏目漱石は、現在の新宿区喜久井町に生まれ、今回の隣り街の早稲田南町で終焉を迎えた。東京メトロ東西線の早稲田駅付近が漱石ゆかりの地ということになる。早稲田大学の文学学術院戸山キャンパス、以前でいう文学部キャンパスがほど近い。40年前は私もそこの学生で、漱石の小説は読んでいたが、目の前にあるゆかりの地を訪ねることもなかった。本部キャンパスの写真サークルで学生時代を謳歌したのだった。それはともかく、漱石生誕150年ということで記念館ができたのを機会にきちんと訪問したい気持ちになっていた。この地をまったく知らない妻も連れて、大学や周辺を歩き回り、漱石を含め、想い出に浸ったのだった。(PowerShot G7X2)

漱石が多くの小説を残した「漱石山房」跡に記念館が建てられた

喜久井町のこの坂は、漱石の父親が名付けたそうだ

坂のすぐ上り口に漱石生誕の地の碑がある
生誕100年を記念して建てられた

早稲田通りを少し東に行くと漱石山房に通じる狭い道が斜めに伸びる
その名も「漱石山房通り」と称している

緩やかな坂道の途中には、趣き深い建物があったが、区立早稲田小学校であった

住宅街に突如として現れた記念館は、2階建てのこざっぱりとした建築物だ

漱石公園として整備されていたときから設置されている漱石像

記念館の裏は従前からの漱石公園の展示物が残っている

ここは記念館内の漱石の書斎を復元した部屋だ

1階は展示室のほかに、カフェがあり、自由に読める図書も置いてある

CAFE SOSEKIのコーヒー紙カップには黒猫が描かれていた

裏庭の漱石公園も整備されたようだ

漱石が「吾輩は猫である」を書くきっかけになった黒猫の猫塚だ
漱石没後に供養塔として遺族が飼っていた動物のために建てた

記念館を離れて周辺散歩だ
早稲田大学文学部キャンパス(現在:文学学術院戸山キャンパス)だ
工事中の元記念会堂(体育館・講堂)があったところは、「早稲田アリーナ」と「戸山の丘」になるそうだ

早稲田大学といったら大隈講堂・・・

それと大隈重信像、しかない(笑)

ここは以前図書館だったものを「會津八一記念博物館」として再生した
会津八一は日本美術史家であり、歌人で早稲田の先生でもあった
図書館だったころ昼寝したことがある

キャンパスを離れたところにもうひとつの早稲田駅がある
都電荒川線の終着駅だ
すぐ近くに学生時代にお世話になった食堂があり、今日も昼食をいただいた

さらにそこから歩いて、2年前にも行った細川氏の「永青文庫」を訪ね、力尽きた
帰りは近くの目白台のバス亭から都バスで新宿まで戻った

漱石と 古き自分に 会いに行く