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9月の彼岸に続いて、海老名のそば屋に行ってきた。あのときの天ぷらが忘れられないからだ。今日は欲張って、その店では豆腐も作って売っているので、湯豆腐を合わせて注文したのだった。これがまたいたくうまかった。ひと口大に切った豆腐数個と10センチメートル四方の湯葉を何枚も重ねてある。よくある固形燃料で温めるようにしてある湯豆腐の容器が杉板で覆ってあってなかなか洒落ている。煙突とたれ徳利が脇に付いていてよくできており、昔の風呂桶のようだ。薬味は鰹節に柚子胡椒、浅葱だ。煙突から煙が出てくると暖め完了だ。蓋を取り、器にやや硬めの絹ごし豆腐に湯葉を載せ、熱いたれを少しと、ぱらぱらっと浅葱をかけ、柚子胡椒をちょっと付けて喰う。なめらかな湯葉の触感が舌を楽しませ、ほどよく熱い豆腐が歯に当たる。柚子胡椒がぴりっと来たところで喉に落ちていく。
何と幸福なひとときなのだろう。本来なら熱燗もつけるのが当然の成り行きだが、車だから仕方がない。もちろん、アツアツサクサクの天ぷらも相変わらず、おいしくいただく。すでに北海道産の新そばが挽かれて出されており、そばもうまい。しかし、今日の主役は豆腐に取って代られた感があった。これもまたよし。もっと寒き冬も待ち遠しくなるというものだ。次回こそ車を置いて行こう。(PowerShot
G7X2) |
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湯豆腐のセット
容器の上を覆っているのは湯葉でその下に豆腐が隠れて暖められている |
天せいろ
天ぷらもそばも絶品
豆腐もあったので、充分に腹いっぱいになった |
腹ごなしに近くにある郷土資料館へ冷やかしに行った |
前回、礎石を見たが国分寺の復元模型だ
資料館はすぐ目の前にある |
これらは、相模川に近い河原口坊中遺跡の弥生時代の土器
貴重な品々なのだろうが、さっと見たのみであった
冬来たり 湯豆腐喉で 季節知る |
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