2017年12月04日

鎌倉紅葉・急ぎ足

 鎌倉も紅葉のピークを迎え、晴れたら行くことにしていた。月曜の午前中は晴れるとの予報に、急ぎ出かけた。一番の目的地は、紅葉を撮ったことのない長寿寺と妙本寺である。駐車場を確保するため、早めに出たのだが、長寿寺は10時にならないと開門しない。その前に近くの浄智寺をスタートのお寺とすることにした。例のごとく鬱蒼とした木々に覆われた本堂や塔頭は薄暗く、光に乏しい。しかし、その雰囲気もよしとして短い時間であちこちを回ることにした。
 今年の特徴としては色合いはよいが葉が傷んでいるものが多い。どうやら2度の台風による塩害のせいではないかと言われている。しかし、日がだんだん差し始めると、赤や橙に染まったカエデが燃え立つ炎のように建物を覆うように鮮やかにに輝きを放っていた。久しぶりに感動できる紅葉の鎌倉を味わった気分になった。ただ、予報よりも早く雲が出始め、11時を回るころには鈍い輝きになってしまったのは少し残念ではあったが、すべてを得ようとするのも欲張り過ぎというものだ。ほどほどのところで満足するのが何ごとも幸せであることの鉄則だろう。求めすぎては、かえって不幸になるのも現実である。今日は、十分に幸せなひとときであったと記しておこう。(EOS 5D3)

長寿寺の境内にある観音堂
春のシャガ、梅雨の紫陽花、秋の紅葉の特定日だけ開放される
やはり秋が一番だろう
(画像をクリックすると1920×1080サイズの壁紙が別タブで開きます)

まずは浄智寺だ
まだ日差しが入り込んでいない

浄智寺
書院前のカエデの大木が圧巻だ

浄智寺
七福神の布袋尊がやぐらに祀られている

浄智寺
茶室周辺のもみじも美しい

浄智寺
仏殿(雲華殿)前にはイチョウの葉が積もっていた

浄智寺から出た通りには鎌倉の秋らしい光景がある

長寿寺の山門から庭を望む
10時の開門を待っている

長寿寺
方丈前の裏庭だ

長寿寺
建物がいくつかつながっており、坪庭がある

長寿寺
観音堂を取り囲むようにもみじが覆う

長寿寺
苔の緑と紅葉の赤が映える

長寿寺
低く垂れ下がる枝にももみじが広がる

長寿寺
観音堂の裏手から見たところ
激しく燃え盛る炎のように妖しく美しい

長寿寺
これも観音堂の横側
もみじに覆われてしまう

長寿寺
以前にも撮った庭の飾り
苔が瑞々しい

次は妙本寺に向かった
参道途中の枯れた切り株が存在感を主張していた

妙本寺
二天門前の紅葉を期待していたのだが、まだ青いのが残っていた
またの機会にしよう

妙本寺
二天門から祖師堂を望む

妙本寺
日蓮上人などが祀られた祖師堂が他にある本堂より大きい
紅葉の盛りはもう少し先だ

妙本寺
手水舎から二天門を望む

妙本寺
祖師堂脇の紅葉が今一番美しい

妙本寺
ここのカエデは比較的痛みが少ない

妙本寺
祖師堂は鎌倉でも最大規模のお堂と言われる

妙本寺
同じく祖師堂を横から見た

妙本寺
帰り際、二天門を少し横から見た

妙本寺
こちらが本堂の屋根部分だ

妙本寺
鐘楼周囲にももみじで覆われていた

妙本寺を出て駐車場に戻る途中に本覚寺がある
ここはカエデが少ないが日蓮上人分骨堂前にあった

車で長勝寺まで行く
以前にも撮影した墓地に置かれた灯篭と落葉したイチョウが印象的だ

長勝寺
ここも日蓮宗のお寺で法華堂下の紅葉が目を引いた

長勝寺
ここも塩害で葉先が白っぽく枯れている
色鮮やかななだけに残念である
すっかり日差しが消えたところで本日の紅葉急ぎ足巡りは終了

これでもか いやまだかもと 冬もみじ