2017年12月26日

師走閑あり

 年の瀬だからといって大掃除をするわけでもない。小掃除、中掃除を日頃やっていれば、まとめて年末にやることはない。クリスマスは家では何もしないし、もう終わった。あとは正月の食材を買い出しに行くのみだ。もっとも妻のお供で私は酒を普段より多めに買い込むだけだ。穏やかな気温となった午後に、いつもの公園に足を運んだ。まだ、かすかにモミジが枝に残っているか、昨日の雨による落ち葉が瑞々しく最後の色彩を放っていた。
 何となくこの平穏さが妙に薄気味悪く感じる。ジェットコースターがジリジリと最高地点に上り詰めている緊張感が背後にある。今年は今のところ何とか持ちこたえてきたが、まもなく一気に急降下する予感がする。誰もが今の状況がベストだと思っていない。偽バブルで踊ってみたところで、空しさが漂う。派手な仮想通貨のCMを見ていると、もう終わりなんだな、と感じる。安倍政権も5年になったと報じられている。一強の閉塞感も言われており、嘘の安定感の中で崩壊が始まるのを年明けに見届けることになるのか。世界が終末に向かい始めた最初の年、2017年がまもなく終わろうとしている。(EOS 5D3)

ニホンスイセンは愛らしくていい
冬の西日を浴びて、微笑んでいる

夕べの雨で落ちた残りのモミジが色鮮やかだ

神社のイチョウもかろうじて色を残している

ドウダンツツジは赤い葉を落とし、花芽をつけ始めていた
多くのケヤキの枯れ葉が絡まっている<

緑がほぼ消えた中で、常緑のツタ類が樹木を覆っていた

冬日向 師走閑あり 鬼笑う