2017年12月30日

最後の師走を歩く・築地

 築地最後の師走として訪問してから、2年が経過し、築地市場はまだあった。小池都知事が就任以来、豊洲新市場への移転問題をひっかきまわした挙句、来年10月6日に築地市場は終わり、11日には新市場がオープンすることが改めて決定された。そして、今日がほんとに最後の師走の営業日ということになった。そうしたこともあってか、場内、場外とともに多くの買い物客や観光客であふれかえっていた。日本人が和食から離れつつある時代に、世界的な和食ブームにより、築地周辺の寿司屋さんなどは外国人によって埋め尽くされている感じだ。
 場内の雰囲気は相変わらず、時間との勝負のため、殺気だった仲買人さんや買い付けの店の客で盛り上がっていた。写真など撮ってうろうろしていると怒鳴られるのが普通だ。今日は覚悟しての撮影で、手短にさっさと象徴的なものを切り取ってみたのだった。豊洲市場がいったいどのように誕生し、成長していくのかも楽しみだが、この騒然とした丁々発止のるつぼのような築地が消えてしまうのは、やはり淋しいものだ。長い間、お疲れさまでした、と気持ちを伝えたい。(EOS 5D3)

独特のカーブをした屋根が特徴的だ

築地市場の入口
豊洲への移転日が掲げられていない

場内の魚がし横丁の刃物屋
外国人観光客は興味深々だ

おやじさんも真剣だ

築地の花形、ターレがいっぱいだ

年末最後とあってお客さんはいっぱいだ

築地名物発砲スチロール

ここではマグロ以外にもいろいろ売っていた

伊達巻、蒲鉾など正月用おせち食材だ

ごろんとマグロがころがっている感じだ
こんなワイルド感がいい

冷凍のマグロを成形している

この独特の店舗の看板も見納めになるのだろうか

小車に荷を積んでいく
がんばってね

ターレのお兄さんがスマホが気になる?

マグロの頭を細かくしている

近くに頭だけがころがっているのが、ちょっと不気味だ

さらに混み始めていく

この石畳が味わいがあって好きだ

車エビもいっぱいだ

魚がし横丁の建物がもう見納めになる

寿司屋の裏側が見えるのが面白い

相変わらず、この辺りの寿司屋さんは外国からのお客さんでいっぱいだ

場内で見かけた古い建物

道路に出たところに不思議な顔した地蔵?が祀られていた

場外すしざんまいの木村社長の店には人が殺到していた

築地四丁目の交差点前ではカニをいっぱい売っていた

近くの築地本願寺を軽くお参りして帰路につく

ちょうど昼食時分になり、清澄白河にある学生時代の先輩の店に寄った
築地で仕入れたマグロの中落ちのネギトロ丼、味噌汁付きで750円は安い
うまいのは言うまでもない

河岸の冬 築地の声も 今日限り