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外出先から家に戻ってきて、ひと息ついていたら、ガラケーが以前聞き覚えのある音を鳴らせた。緊急地震速報であった。すぐさま、玄関ドアを開け、ストッパーで固定し、開け放った。テレビを点け、妻にはテーブルの下に隠れるように言った。しかし、何も起こらなかった。テレビではアナウンサーが何も起こらない中で地震への対応を促していた。結局は、富山と茨城で起きた小規模な地震波をコンピュータが誤った認識をしたようだ。
あの東日本大震災から7年近くが経とうというのに、この地震大国日本の最新の技術力がこの程度だったということに改めて茫然とした。昨日から株式市場も再開され、2日連続で高値を付ける新年早々景気のいい話だ。しかし、その陰ではお粗末な日本の自然災害・人災への危機管理対策しかないということだろう。
憲法改正に向けた動きが活発化していく安倍内閣・自民党主導の今年の政治は、過去と弱者を切り捨てて、北朝鮮や中国の脅威を理由に、軍事優先の社会に突き進もうとしている。不透明な偽バブルに踊らされ、あぶく銭を手にする者とその陰で青息吐息の現実の生活者がいる。
今日の緊急地震速報の誤報は、現実に起きていることはすべてウソで、真実は別のところで動いているのかもしれないという、象徴のような気がしてならない。目を見開き、耳を澄まし、真実の姿を見極める努力を今年は特にしていたい。(PowerShot G7X2) |
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