2018年06月22日

白鳳庵の紫陽花

 昨夕の夕焼けの予告のとおり、今日は梅雨の晴れ間らしい蒸し暑い一日であった。横浜市瀬谷区にある個人の広大な庭をアジサイで埋め尽くしているお宅がある。今回で3回目の訪問となった。「あじさいの里・白鳳庵」という。やはり、盛りが過ぎ、褪せた花の混じるアジサイはどこか淋しくもあり、儚さが漂ってくる。それでも鬱蒼とした木々の中の小径の脇に咲き湧くアジサイの花たちは自己主張している。
 少し気にかかったのは、門の脇に開発行為の看板が設置されていたことだ。敷地の全部ではなさそうだが、有料老人ホームが建設されるようだ。時代の流れの中で、大地主は土地をうまく活用して生き残りを図るしかないのだろう。生糸工場で財を成した先祖もその時代に生き延びてきたように、今の子孫も新たに生き延びるしかないのだろう。管理に困るほどの財産を手にしたことのない庶民には、想像外の葛藤や悩みがあるのかもしれない。もしかしたら、今回で見納めとなるかもしれない「あじさいの里」をしっかりと見ておいた。(EOS 5D3)

紫陽花には竹垣が似合う

あじさいの里の門は相変わらず立派だ

富の象徴の三つの蔵も健在だ

白系のアジサイに十三重塔が迎えてくれる

邸宅前の石灯籠とアジサイの植込みがいい

アジサイの散策小径が石板で整備されているのがうれしい

褪せつつあるも儚げな色合いがいい

薄暗い小径がしっくりくる

竹垣の節に雨水が溜まり、モミジを沈ませていた

かなり大きな手毬のかたまりがあった

竹垣用の竹が切り出されていた

向こうに白鳳庵がある

木々が鬱蒼とする庭の中心部

石灯籠が相変わらず、立派だ

これだけの庭を雑草だらけにしないのは大変なことだ

布袋さんか羅漢像か

削り過ぎない自然な石灯籠もいい

こんな看板が設置されているのだ

紫陽花の 里もいつかは 老いの里