2018年06月23日

コーラと梅干し

 ロシアで開催されているサッカー男子のワールドカップは日本がコロンビアに勝って、盛り上がっている。さしてサッカーには興味はないのだが、話題共有程度には注目しているところだ。たまに行くスーパーに面白いものが売っていたので、つい買ってしまった。コカ・コーラでは、ロシア大会を含む過去6大会分のワールドカップを記念した缶コーラを販売している。なかなかポップな感じがいい。
 コカ・コーラは、アメリカの象徴のような清涼飲料水であり、明るく自由で開放的なイメージがアメリカそのものだ。トランプ大統領になってからは、その自由なアメリカが急速に失われつつあり、閉鎖的で排他的な一部の者のみの利益を追求する白人至上主義になろうとしている。
 ときどき映画「バックトゥザフューチャー」の初編を繰り返し見ることがある。1955年のアメリカは、理想の国を体現した最高に光輝く時代だったのだろう。映画でも瓶入りコーラを開けられない主人公と同じ年の父親がそれを開けてやる場面がある(映画ではペプシ・コーラだった)。もちろんそんな時代でもさまざまな問題を抱え、善悪が入り混じった国でもあるが、素直に反省もし、許容する大きな心があり、自由であることを優先していた。それがアメリカという国だ、と常に思ってきた。しかし、現在のトランプ大統領は世界を巻き込んで自由の空気を封じ込める方向に向かっている。コカ・コーラと同様に輝いていたアメリカを世界が認める正しいやり方で取り戻してほしいものだ。
 がらりと、我が家の話に戻るが、4日前に塩漬けにした梅の水が上がってきていた。6キログラムの重石を3.5キロに取り換え、もう2、3日放置し、もみじそを投入することにする。順調に進んでいるのがうれしい。最近は体調を崩した妻が梅干しを少し食べるようになり、来年はさらに量を増やしていこうと考えている。
 空はまた梅雨のどんよりとした灰色になってしまった。日本には梅雨も含め、すべての季節がなければ、日本ではなくなり、梅干しもできないし、喜びもない。自然を受け入れ、うまくやり過ごしながら生き延びる知恵を持ち続けたいものだ。大きな環境の変化が自然界や人間界に生じようと、日本人には、柔軟に独自の世界を極めることも、さらに求められているのかもしれない。(EOS 5D3,PowerShot G7X2)

開催国の国旗をうまくポップにデザインしている

横には、各大会の優勝国が記されており、もちろんロシア大会は空白だ

アメリカは 真に自由で あればこそ

水が順調に上がってきている今年の梅

梅の実を いたわり漬けて ときを待つ