2018年12月18日

師走・浅草寺界隈

 去年の暮れにも訪れた浅草寺の歳の市、羽子板市に行った。同じところに何度も来るのは賑わっているのを見るのが好きなんだろう。特に江戸風情が残る下町の年中行事というのは、浮世絵や戯作本の世界を彷彿とさせる世界が息づいており、つい引き込まれてしまう。
 今年も残すところわずかになってしまい、全くの平穏無事という一年ではなかったが、何とかまだ「生き延びている」ということを実感する年代になってきたようだ。少しでも幸福な時間とそれを分かち合う家族や友人がいれば、このうえないことだろう。
 世界的には不確実性の高まりを見せる不穏な空気が強くなってきているが、何ごとにも許容、寛容することができ、時間を少しゆっくり回す度量が必要になっている。何をそんなに怒り、急ぎ、金を求めるのか、そんなつまらない生き方はもう今年までにしてほしいものだ。写真は年内まだ撮るかどうか、わからないが、何となく今年の締めくくりとしておこう。(EOS 5D3)

羽子板はやはり役者絵がいい

浅草寺の仲見世は、新年を迎える装いも万端だ

最初の出店には、今年流行りの5歳の女の子がいた

五重塔も晴天の空にくっきりと伸びている

宝蔵門とスカイツリー
羽子板市の暖簾がはためく

老舗の吉徳はオーソドックスなものが多い

小さなものでも、いい値段だ

平成最後となる羽子板市は
変わり羽子板の平成総決算としてこれまでのものを飾ってあった

わかりにくいが、安室ちゃんと大坂なおみも

需要はますます減っていく羽子板も見納めのときが来るかもしれない

羽子板市を離れ、浅草寺境内を歩く
アジア系の人たちは、熱心に線香を焚き、煙を浴びる

熱心な人たちだ

線香の煙で霞む本堂正面

手水舎にも人がいっぱい

龍神は水の神様だ

ヒマラヤスギだろうか

本堂内にはいつもの大羽子板が飾ってあった

本堂内より

本堂から五重塔を望む

凧を売る店もある

干支にちなんだ縁起物を売る

市の賑わいを描く現代の浮世絵師

羽子板デザインの半纏が粋だ

浅草寺境内から離れ、周辺を歩く

羽子板市の宣伝も路地に似合う

食べ物屋の裏路地がいい

呑屋の道具もこんなところに

昼食をいただいたとんかつ屋だ
軽く揚がっているので胃にもたれない

夜の準備中だろうか

こんな灯篭もかっこいい

キモノ姿のアジア系の外国女性がますます増えている

こんなポスターが下町っぽくていい

浅草寺界隈は花餅で正月を待っている

雷おこしの店先も賑やかだ

再び雷門前に戻り帰路につく

年の瀬は せわしきうちも ありがたし