2019年01月10日

鎌倉・底冷えのえびす

 昨年、初めてだった鎌倉本覚寺の「鎌倉えびす」を今年も訪ねてみた。晴れるとの予報はまたもや外れ、ほとんど日差しのない今シーズン一番の寒さとなってしまった。いつもはさっぱりとした境内がこの鎌倉えびすでは、いたるところに奉納提灯が掲げられ、「商売繁盛、お祈り申し上げまーす」の掛け声が響き渡り、華やかな雰囲気に様変わりする。今年も可愛い福娘さんたちが出迎えてくれた。今回は、奮発して、お神酒もいただき、縁起物の小さな熊手やにぎり福も分けていただいた。
 本覚寺を離れてからは、鶴岡八幡宮方面に向かった。今回は曇り空のため、海岸から富士山は望めそうになかったからだ。改修後初めて段葛を歩いて行った。桜の苗木がまだまだ頼りないが、20年もすれば見栄えがよくなるだろうから、次の世代に愛でてもらえばいい。左右の店舗などの様子を眺めながら、境内入ってすぐ右側にある「神苑ぼたん庭園」を見学した。色彩の乏しい真冬のこの時期に色鮮やかで豪華な牡丹は、目を見張る。鎌倉えびすの福娘さんと同様、笑顔で迎えてくれているようだ。八幡宮は石段の下から拝んで省略させてもらった。
 手足の指先が冷え性の私は、足はタイツに厚手の靴下、手には毛糸の手袋をし、首にマフラーをしての重装備だったが、寒さには耐えきれず、早々に簡単に昼食を済ませて退散したのだった。日差しのある日に、撮影はしたいものだ。(EOS 5D3)
 ※途中に音声付動画があります。ご覧になる場合は、再生ボタンを押してください。

鎌倉本覚寺は、鎌倉七福神のひとつ、恵比寿様だ

正面の山門も奉納提灯で華やかだ

境内にも提灯と授与所が臨時に設置されている

福娘さんたちが、福笹を授けてくれます

こちらの福娘さんからは、お神酒と甘酒を振る舞ってくれる

こちらでは、縁起物の熊手などを分けてくれる
とにかく福娘さんたちが可愛い

寒空の中、よくがんばっている

夷堂からは盛んに祈祷の木魚の音と念仏の声が聞こえてくる

夷堂から見た境内
福笹などを授かる行列が続く

   ※動画です。再生ボタンを押してください。
こんなやりとりがずっと続く
木魚と祈祷のバック音も混じっている

福笹にはおまけで追加の飾りも付く

笑顔が一番だ

昔の福娘さんたちだろうか
縁起物の「にぎり福」を授与している

夫婦分をいただいてきた

本堂側では、正月のお参りも続いている

本堂も行列だ

裏門に続く参道の両側は、提灯で囲まれる

裏門

道路側から見た

本覚寺から鶴岡八幡宮方面に向かう
途中「鎌倉生涯学習センター」があるが、ときどき休憩するときに入ったことがある
しかし、昨年末から耐震性能が基準以下とわかり休館となってしまった
今後は、改修工事待ちとなる

すぐ隣りの「島森書店」も古くていい建物だ
小川糸の「キラキラ共和国」(「ツバキ文具店」の続編)にも登場する

若宮大路の段葛が始まる

段葛からあちこち眺める
鳩サブレーの豊島屋だ

カトリック雪ノ下教会

段葛を行く老夫婦
かくありたし

帰りに昼食で寄った店
ほんとに昔ながら、であった

本宮と舞殿がはっきり見えてきた

「神苑ぼたん庭園」に寄る

冬牡丹には藁囲いが施され、丁寧に育てられている

冬の庭に花の色彩があるのがうれしい

こんな絞り模様もある

だんだん牡丹がよく見えてくる

実に美しい

藁囲いを強調してみた
これがあるから絵になる

品のいい黄色だ

牡丹らしい牡丹だろう

源氏池の周りには鳩のほかにユリカモメが群れている

旗上弁財天社が向こう側に見える

ここから拝むことにした
あの大銀杏が倒れて、もう9年が経とうとしている
若木が無事育ってくれることを祈るしかない

平家池側の旧県立鎌倉近代美術館も閉館し、改装中だ

帰り道、老舗の酒屋

銀行の建物も古い洋館造りだ

今どきの店にも冬の「おはらいさん」が掛かっている

小町通りの昭和レトロな建物

こんなこてこての店もある

寒すぎるため、さっさと帰ることにする

平日の午後1時過ぎは江ノ電も空いている
また、暖かくなったら来ることにしよう

恵比寿さま ふところまでが 寒くなり