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一日雨降りだった昨日とは打って変わって、好天気となった。梅雨が明けたような夏空が広がった。
今、NHKの朝ドラは「なつぞら」というアニメーターを目指すヒロインがようやく希望する職場の部署に就けたところだ。小学校の低学年のころ、再上映か学校での映画鑑賞時間に朝ドラのヒロインたちが作った東映まんが映画を見たのだった。「白蛇伝」「少年佐飛佐助」「西遊記」「シンドバッドの冒険」など鮮やかな色彩と滑らかな動きのまんが映画を夢中になって見ていた。
やがてテレビが普及するようになり、アメリカのホームドラマやアニメを見るようになり、映画館では、正月に3本立てのゴジラやクレージーキャッツの映画を入れ替えなしで一日中見ていた。テレビの日本アニメでは鉄腕アトムが先駆けであったが、当時は白黒であり、動画枚数が少なく、東映のまんが映画と比べると動きが全く異なる。しかし、手塚まんがの世界は全く新しいものでこれもまた夢中だった。とにかくテレビはよく見たのだった。新しいものが次々に生み出され、活気に満ちた日本がどんどん成長していく時代に私は子ども時代を過ごすことができ、幸福だったのかもしれない。
現代は、技術的にははるかに進歩して、アニメでも映画でもCGなどを駆使し、リアルな世界を見せてくれる。しかし、内容が希薄になりつつあるのと、自分が大人になり老いつつある今では、さほど感動することはない。よくできている、とは思うが、心を揺さぶられるものはもう残ってはいないようだ。今では「やすらぎの刻・道」など見て、心穏やかにしているこのごろではある。(RAIJIN) |
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