2020年03月03日

今年のひなまつり

 今日は3月3日、ひなまつりの日だ。今の世の中は、ひなまつりをする家庭も減っているだろうし、今年は新型コロナウイルスの蔓延でそれどころではないだろう。我が家では、伝統行事は妻が可能な限り毎年続けている。料理の基本は祖母から小さい時に教え込まれ、掃除の仕方などは祖父から仕込まれた。小さな手で羽釜の米を研ぎ、祖父母の布団の上げ下ろしも寝る30分前までにはさせられた。舞っているチリが落ち着くのに30分かかるというのだ。
 そんな躾の厳しい祖父からひな人形のセットを買ってもらった。目が優しいこと、小ぶりなことから、毎年飾りやすいから選んだそうだ。そんな孫娘も高齢者の域に達した今年のひなまつりだ。(SONY a7R3)

 新型コロナウイルスの感染蔓延は、今この世を暗い気持ちにさせ、何が真実なのかがわからなくなりつつある。おそらく正体が明確につかみ切れていないから、マスクの効果についても、PCR検査の広範囲の必要性や軽症者・重傷者の扱いなど治療方針も専門家の賛否意見がさまざまあって、国民は何が正解で何を信じていいかわからなくなっている。わからないから、間違った情報でパニック買いも起きてしまう。
 トイレットペーパーやティッシュなどは、テレビで何度も客が殺到している場面や空っぽになった棚の様子を繰り返し映像で流すことにより、かえってパニック買いを増長させている。スーパーの知り合いの店員に妻が聞くと、テレビでやっていたから買いに来た、という人がほとんどだそうだ。マスコミも今回の報道に関しては、大きな罪を犯している片棒であり、責任をもって検証してほしいもの。何はともあれ、穏やかな春を穏やかな気持ちで迎えられる日を待ちたい。

六十数年、変わらぬ笑みを浮かべている

ゆで玉子を供えるのと、桃の枝をその上に置くのは祖母の教え

ちらしにもたまにはイクラをのせてみた

ひなまつり セキひとつして おおさわぎ