2020年06月08日

コロナ禍の梅しごと

 一年で私にとっての一大イベントの季節が来た。そう、梅干しづくりである。今年の梅しごとの開始は早い。年々、温暖化に伴って季節が毎年10日ほど繰り上がっている気がする。そして、今年は新型コロナウイルスに感染することを恐れ、常に大混雑する大型スーパーでの南高梅の購入を諦めた。そこでは紀州みなべの南高梅をJA紀州が販売していたが、今年は同じJA紀州から楽天市場経由で1箱10キログラム購入することにした。35度の焼酎も近所の酒屋やスーパーになく、ネット購入だ。粗塩ともみじそをふつうのスーパーで買ってきた。
 梅は、5月末に予約して、発送日は先方次第のため、ようやく本日の到着となった。きれいな3Lの粒がそろった良質の梅だ。まだまだ青く、香りもしないため、追熟を2日ほどして様子を見ることにした。出来上がるまで、またまた長い道のりが待っているが、楽しみながら梅しごとをしていきたい。
 以前からカメラやパソコン関係をネットで品物を購入することがよくあったが、今年は日用品を含め、利用する機会が増えた。やはり、これもウイルスを意識した「新しい生活様式」を実践していることになるのだろう。
 そろそろ第2波が押し寄せて来そうな予感がする。緊急事態宣言解除から2週間経過し、土日過ぎ週明けの検査が本格化する明日火曜あたりから2週間は注目するころだ。これで減少傾向が続けば、本当に日本人は何等かの免疫、抗体を獲得していたかもしれない。しかし、世の中、そんなには甘くないだろう。お隣り韓国では明らかに、緩んでしまった結果が明確に感染者の増加という形で証明している。
 ただし、検査体制の整っている韓国とは違い、未だモタモタする日本では、医療以外の安心のためのPCRや抗体検査体制が不十分だ。Jリーグやプロ野球のように事前、定期的な検査をするのは、異例な方だ。予算はこうした方面に金と人を投入すべきなのに、アホなGoToキャンペーンでいつ利用できるか、わからない事業に1兆7千億円を投じている。PCR検査等の医療支援関係の「新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金」は1千500億円弱だ。医療体制の充実よりも経済体制の回復・向上に重点を置いた政策では、タイミングを間違えると逆効果になるだろう。
 すべてが遅くチグハグな日本政府の動きが今後に大きな禍根を残すのは必定だ。再び、緊急事態宣言の発令がないことを祈るが、もう緊急事態にはしない腹づもりが透けて見える。次に襲ってくる災いに備えるのは、政府、国民とともに必要不可欠で、近いうち必ずそれはやってくる。気を緩めて、はしゃいでいる場合ではない。まだ、新型コロナウイルスの治療薬もワクチンも出来ていず、正体も不明なままなのだ。世界で感染者は700万人を超え、死者は40万人を超えた。何も治まってはいないことを日本人はもっと自覚すべきだ。(SONY a7R3,PowerShot G7X2)

紀州みなべ南高梅
まだ青々としているため、追熟が必要だ

黄色くなり、甘い香りが部屋中に立ちこめるようなるまで待つ

きれいな梅は眺めているだけでうれしい

粗塩、もみじそ、焼酎も準備万端だ

梅しごと 年年歳歳 見極めて