2021年02月10日

お稲荷さんの梅

 久しぶりに家やすぐ近所ではないところへカメラを持ち出す機会があった。グループホームに入所する義母を見舞う妻を送迎するため、車で出かけたのだ。私は待ち時間をその近くの稲荷神社で潰すことにした。白梅と枝垂れ梅が盛りを迎えていた。仄かな梅の花の香を愛でることができ、ようやく春の到来を肌で感じられたのだった。少しばかりの時間ではあったが、久々の撮影は心が潤うとても幸福なひとときであった。
 朝は寒かったものの午後の陽ざしが暖かくなっていた。2月ももうまもなく終わりである。1年以上に渡るコロナ禍で2度目の緊急事態宣言も発せられており、ワクチン接種が医療従事者からやっと着手されたばかりで、道のりはまだまだ遠いという感じだ。
 ワクチンの日本での治験が数少なく、結果もざっくりとした内容しか、厚生労働省のホームページには公表されていない。被治験者160人の男女年齢別、健康状態など詳しい個別の情報がないため、どのような健康状態にある人にはどのような副反応や効果の傾向があるのかが、まるでわからない。そうしたことを現在進行中の先行接種を受けている医療従事者の情報を毎日情報公開してもらいたい。
 とにかく私は疑い深いのだ。このワクチンを完全に信頼することはまだまだ今の段階では不可能だ。先行接種者にスマホで簡単なアプリをつくって毎日報告させ、個人情報を保護したうえで、自動集計させれば、日々の情報が更新できるだろう。デジタル庁が協力すれば簡単な話ではないか。厚生労働省は何か不都合なことが発生していると隠蔽する体質があるため、ワクチン担当の河野さんあたりが関係省庁の尻を叩いて、国民にワクチンの接種情報を知らせる義務がある。台湾のオードリー・タンならすぐにできるだろう。
 何しろ日本政府は国民の命や生活を守る、と言いながらやっていることは自分たち政治家や役人の保身でしかない。国民へ心の底から安全と安心を与えたいと思うならそのくらいできるはずだ。全体を見回しながら、細部にも気を払うリーダーがいないため、その場しのぎの一過性の仕事に終始してしまうため、将来につながらないのだろう。ワクチン接種が始まったからと安心している場合ではない。まだまだ厳しく見ていく必要がありそうだ。(SONY a7R3)

お稲荷さんの狐もコロナ禍ではマスクしている

相鉄線相模大塚駅に近い、桜森稲荷神社という
狐があちこちにいるが、みな赤いマスクをしている

白梅が西日を受けて眩しい

梅の花はほぼ満開だろう

なかなか凛々しいお狐様だ

青空に白梅が透けて美しい

コロナ禍では、手水舎も使用中止だ

別の場所に梅林があった
ここでは梅の実を収穫しているようだ

梅の香を 稲荷に寄りて そっと吸う