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もう今年も6月である。無為な日々が完全リタイアした人間に過ぎていく。1年半続くコロナ禍のもとで日々の生活のために働いている人々には頭が下がる思いだ。無為徒食の老境の者が好き勝手なことを言って、政府や政治家を批判するのはたやすい。何とか年金や貯蓄で生き長らえているが、すべては今現在働いて血と汗を流している人々がいて成り立っている生活だ。ありがたいと思うしかない。
しかし、小言は今日も言っていく。当初、政府の経済優先の発想に忖度していたコロナ分科会の尾身茂会長(71歳)が、本日の衆院厚生労働委員会で、東京オリンピック・パラリンピックを「今の感染状況で開催は普通はない」と語り、開催する場合には理由を明確に説明すべきだと主張したことに拍手喝采を送りたい。国民の多くが今のままで五輪を強行することには反対なのだ。復興五輪だ、コロナ克服五輪だといって、国民が納得するわけがない。
菅首相がワクチン接種を加速化させ前倒していることには否定しないが、そのせかす意図が透けて見えてしまっているから、真のリーダーとしての存在価値を認められないのだ。政局とか選挙とか、五輪後の思惑が透けて見えるどころか、丸出しなのだ。安倍さんも三度目の復活を狙っているようで、まったく国民は常に蚊帳の外だ。これが日本の実態なのだろう。そんな中で気骨を持った尾身さんのような先輩を頼もしく思う、今日このごろだ。(SONY a7R3) |
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