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根岸英一さんが在住するアメリカで亡くなったとの報道があった。2010年にノーベル化学賞を受賞した日本が誇る科学者だ。根岸さんは私が住む大和市(当時は大和町)南林間で小学校から青春時代を過ごした。戦後間もない頃、大陸から引き揚げ、食糧難の東京から南林間に転居してきたそうだ。当時のこの辺りは小田急による林間都市計画の構想が経営難や戦争により断念され、街並みが不完全でまだまだ林間地帯そのものだったはずだ。大和町はサツマイモなど農作物が盛んに作られていた。
根岸さんは夢と希望を抱き、緑豊かな街で過ごし、その才能を伸ばしていったことだろう。3年前、元NHKの鈴木健次氏の妹である奥さんを同じ車に乗っていて事故に遭い、亡くしている。そのとき奥さんの葬儀は、南林間の教会で行われた。この度の根岸さんの葬儀も日本で行われるとされ、同じ教会なのではと思われる。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。(PowerShot
G7X2)
さて、新型コロナウイルスがらみの話題も飽きてはいるが、しっかりと見ていきたい。ワクチン接種のスピードアップを進めるなど評価すべき点もあるが、東京五輪を開催することを中止できないままで突き進む日本政府の動きには、やはり疑問を感じざるを得ない。
65歳以上の高齢者で2回目の接種を完了した人は165万人余り(6月10日)で、65歳以上の人口は3619万2千人(2020年)として、4.6%に過ぎない。医療従事者2回目完了者380万人余りと合算しても、総人口1億2254万人に対し、3.1%でしかない。
しかし、世の中はG7でも東京五輪開催を支持され、一直線に進む方向だ。7万人とも言われるオリンピックがらみの来日外国人などと交流があれば、お互いに感染のリスクは増すばかりだ。そんな開催の雰囲気を受けて、東京の人の流れと滞留人口が増加しており、本日の感染者数も東京、神奈川では減少傾向から一転増加してしまった。お祭りムードに乗りたい若者などこれから感染が一挙に増えていくのは容易に想像される。海外からの選手や記者など、罰則があろうとじっとしているわけがなく、街に繰り出すことは間違いないだろう。
私たちにできることは、ワクチンを打とうが打つまいが、これまでの外出自粛、マスク、手洗いなどを愚直に続けるしかない。夏休み明けには結果がわかるだろうから、それまでじっと様子を見ることにする。 |
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南林間駅前の通りを中央通りから
根岸さんのノーベル賞を期に、「やまと根岸通り」に改めた |
2011年9月、なでしこジャパン、ワールドカップ優勝記念の際、
大和市ゆかりの選手たちの南林間でのパレードに
根岸さんも駆けつけた |
今は静かな南林間駅前だ |
ちょっと、・・・なプレートだがところどころに設置されている
逝きし人 縁ありこの地 暮らしけり |
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