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本格的な梅雨の季節になってきたようで、雨が恨めしい。昨日到着した南高梅は、追熟中だ。丸一日経過してやや黄色味を帯びてきた梅もあり、順調である。かなり甘い香りが立ち始め、部屋に充満してきた。
こうして梅をそばで眺めているだけでも幸福である。言ってみれば「梅愛」が甚だしいのかもしれない。ちょっと調べたら、JA紀州では「梅愛隊」なる梅農家の宣伝部隊がいて、南高梅のPR活動を行っているようだ。ずっと以前には、梅は梅酒にして飲んでいたころもあったが、今は梅干しのみである。
梅干しが健康食品で、クエン酸、安息香酸、ポリフェノールなどさまざまな効能があるものの、酸っぱさやしょっぱさで若者には嫌われ、需要もかなり減少しているようだ。減塩梅干しや蜂蜜梅干しもあるが、20%の塩で漬けたものをあとから塩抜きして加工しているのだ。
私は原則しょっぱいままの梅干しをご飯とともにいただくという、極めてシンプルな食し方が基本だ。もちろんおにぎりにもする。たまには、梅肉を叩いてみりんなどの調味料を合わせ、キュウリなどにのせて食すのもいい。凝った料理に隠し味的に使うのはあまり好みではない。ストレートに梅干しを食べる、これがいいのだ。自己暗示もあるのだろうけど、梅干しのお陰か持病以外での体調が悪くなることはほとんどない。とにかく、梅干しが好きなのだ。(SONY
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G7から英会話もできない社交性もない菅首相が帰国し、何が成果だったかよくわからないが、東京五輪を各国首脳が支持してくれたのが一番だったのだろう。日本国民の多くが開催反対だったのが、押し切られ開催することが決定的になると、マスコミもにわかにお祭りモードに切り替わっていくはずだ。
朝日新聞や毎日新聞でさえ、五輪反対(っぽい)記事を書きながら五輪のスポンサーになっているのだから矛盾だらけだ。新聞もテレビも広告企業のバックアップがなければ存在できないメディアであり、とことん権力に歯向かう姿勢などありはしない。五輪期間に突入すれば、連日日本選手の活躍を嬉々として大々的に報じることだろう。それに乗せられる一般日本人もお祭り騒ぎが基本的に大好きだから、熱狂の渦が日本列島を取り巻くことは容易に想像される。
しかし、「あとの祭り」が待っていることも確かだろう。コロナワクチンを64歳以下にも拡大しつつあるが、本格的に始まるのは7月下旬からであり、オリンピック期間中に抗体を持っている若い人はほとんどいないのだ。世界各国も徐々にワクチンの接種率が高まり、マスクもしない以前の状態に戻りつつある。
一方でワクチンも届かず、検査も受けられていない国々もあるのも現実であり、この新型コロナウイルスの特効薬が開発されない限り、変異を続けるウイルスはきっとこの緩んだ人類の心のすき間に付け入ってくることだろう。感染症専門家の声が掻き消され、お祭りムードが高まっていくこの危うい状況を心底恐れている。正しい目を持つ人間の声に耳を傾けるべきだ。 |
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