2021年06月29日

深度合成

 とあるSNS投稿を見ていて、「深度合成」という言葉を知った。一応写真を趣味としてやっている者が初めて知る世界であった。「被写界深度」というものは、高校生のときから知っている。写真の中でピントが合っている範囲が広い場合は、「被写界深度が深い」といい、ピントが合っている範囲が狭く、多くがボケている場合は「被写界深度が浅い」などという。カメラで撮影する際にF値を絞るか開放にするかなど場面に応じて悩むのも撮影の面白さである。
 さて、自宅内で物品の撮影などする場合、三脚にカメラを固定させ、照明を当て絞りを高くすることが多いが、奥行きがあるモノほどピントの合う範囲が狭く、意図したボケが不必要な場合はしっかり全部にピントが合ってほしいときがある。この深度合成は、それを解決してくれるものだ。ピントを手前から奥まで少しずつずらした写真を何枚か撮って、ピントの合っている部分を合成するのが、深度合成だ。Photoshopという画像処理のソフトがあれば簡単にできるのだ。
 合成写真ではパノラマ合成を利用したりもするが、この深度合成は、室内撮影での利用が多いはずだから、外出しての撮影が少なくなった現在ではちょっとした気晴らしにちょうどいい。またいろいろと試してみたい。(SONY a7R3)

F10で7枚撮影したものを合成している
ソフトがピントの合った部分のみを自動的に抽出して、不要な部分を覆って合成してくれる
よくわかるようにいつもより画像を大きくした

合成する前の1枚の写真
一番手前の缶ビールの前面文字にピントが合っている

もう少し間を開けて、間にマリオのフィギュアを置いてみた
これは6枚だが、何とか合成された

中央のマリオにピントを合わせた1枚もの

暇つぶし カメラいじって 家に居り