2021年07月10日 山百合咲く頃

一週間前の多くの犠牲者を出した熱海の大規模な土石流災害が記憶に新しいが、今日も九州地方では線状降水帯による被害は続いている。 　こちら関東南部ではようやく暑い日差しの土曜日となった。近くの宇都宮記念公園みどりの森へ昨年に続いてヤマユリを撮影に行った。最近ほとんど外出しての撮影がなかったので少しはうれしい。だが、９時過ぎからでもかなり暑い。左膝も痛むので長居はできない。すでに４，５人のカメラマン、カメジィ、カメバァが来ており、同化して撮影することになった。この数日の雨に打たれてやや傷みがちではあるが、ヤマユリの清楚で力強い姿を見ることができてよかった。汗だくになりながら、マスクもびっしょりになり交換し、何枚か撮って引き揚げてきた。珍しく人が多かったのでじっくり撮れなかったのが残念だが久しぶりの外出しての撮影は気がまぎれていい。(SONY a7R3) 　新型コロナウイルスの感染が東京、神奈川でかなり増加していることを受け、４度目の緊急事態宣言を東京都に対し今月１２日から８月２２日まで発令することになった。つまりオリンピック期間中とお盆も含めての宣言となった。 　オリンピックは無観客となったが中止ではない。スポンサーもバッハ会長も無観客には失望しているようだ。しかし、多くの国民は緊急事態宣言下でオリンピックはないだろう、矛盾している、と思っている。もうすでに人々はほぼふつうの暮らしに戻っており、人出はますます増えている。宣言で人の流れを止めることもできず、酒類提供の飲食店は休業要請であるが反乱する店も出ており、西村担当大臣の金融機関から飲食店へ応じるよう働きかけたことが問題となり、撤回した。やることなすこと中途半端で行き当たりばったりである。 　オリンピックさえなければかなりの制限を加えることに政府も躊躇はないのだろうが、矛盾の中で飲食店だけが標的になったような対策がいただけない。今はオリンピックも含め、すべての経済活動を一旦８月末まで止めるしかないのだ。首都圏のワクチン接種の目途が立つまでは、去年の２，３月のような緊張した状況をつくるしかないのだ。大リーグの大谷がホームランを打って、大勢のマスクなしの観客が歓声を上げるアメリカのスタジアムの状況は今の日本には必要ない。

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