2021年09月15日

庭先の彼岸花

 自宅マンションの大規模修繕によりすっかり家から空を見ることができなくなった現在、わずかな撮影の機会も失われた感じで淋しい限りだ。義兄宅にはサポートのため、週5日は通っているのでそこの小さな庭に咲く植物をかろうじて眺めるのみだ。数日前から彼岸花が咲き出した。この家の庭に咲く花は、以前の家から持ってきたハマユウ以外のテッポウユリやオシロイバナ、ネジバナなどはみな勝手に育ったものだ。この彼岸花もそうであり、十数株がここ数年咲いている。他に外出しての撮影を自粛している現在はこんな小さな世界に咲く植物を愛でるのみだ。(PowerShot G7X2)
 
 世の中は、新型コロナウイルスが第5波の山が過ぎたとやや安心感があるが、警戒は怠るべきではない。分科会や厚労省も第6波に備えて警告は発しているが、ワクチンパスポートや制限緩和の経済促進対策を政府としては準備しつつある。しかし、ワクチンはまだやっと50%の接種完了を超えたばかりであり、若者たちの接種率は統計はないがまだ低いままだろう。デルタ株が世界的に蔓延しており、ワクチンを2回接種しても感染するブレークスルー感染が発生しており、ワクチンをいち早く接種し始めたイスラエルやアメリカなどの国々もデルタ株に手を焼いている。やや落ち着いてきた日本ではこれから、大阪が始めようとしている「野戦病院」のような臨時医療施設を新規あるいは既存の建物を利用して充実させ、潜在する医療従事者を確保するなど、確実に来る次の波に対応するため、ハード、ソフトを備えるべきだろう。
 しかし、今日本は9月29日に決まる自民党総裁選挙と次の10月21日に任期満了となる衆議院総選挙に時間と労力が費やされ、コロナ対策及び外交がおろそかになりがちになっている。少し「次期首相候補」を覗いてみたい。今日現在では、岸田文雄、高市早苗、河野太郎が総裁選に名乗りを上げ、野田聖子もトライしそうで、石破茂は河野を押して断念した。高市早苗がテレビなどでの発言では安倍さんの流れを汲む保守本流のブレがない歯切れのよい発言が目立ち、超右翼と言われながら健闘しているようだ。岸田、河野の二人は外務大臣経験者とあって、外交に関する発言は慎重であり、中国や北朝鮮・韓国を刺激しない態度でいるようだ。自分の中で改革したい政策はあるが、それを前面に押し出して言い切ってしまうのを二人の男は躊躇している。唯一の女性初の総理大臣になる可能性のある高市は、恐いものなしでストレートに物を言ってしまうのが潔いがうえに危ういかぎりだ。立候補検討中の野田は女性の地位向上などで高市とは正反対の主張で注目されるが、夫の仮想通貨問題関与で危うそうだ。総じてどの候補者も小粒で次期総理大臣にはふさわしくないのだが、この中から誰かが決まらざるを得ない。何とも不運な日本なのだろう。河野太郎が内閣総理大臣で小泉進次郎が官房長官など笑うに笑えないことが起きてしまうかもしれないのだ。野党は相変わらず遠くで吠えているのみで何の影響力もないのが現実だ。世界に影響を及ぼすコロナ禍と中国の国力肥大化の中で、日本はどう賢くしなやかに立ち回ることができるのか、次期政権に託すしかない哀れな日本国民なのだ。

   彼岸花が庭先に咲き始めた

隣家とのブロック塀脇に咲く風情のない咲き方が庶民的だ

彼岸花 今年も咲いて ほっとする
宰相の 器に合わず あきれ果て