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中秋の名月は、夕べちらっと大規模修繕中の足場に張られた網越しに見ることができた。写真は撮ることはできないし、あえて網越しに撮る気力もなかった。中国系の人はこの時期を普段なら盛大にお祝いするようで、シンガポールでカレーの店を営む妻の友人は華やかな中秋節のカードをメールで送ってきてくれた。
明けて今日は特に何もない日であり、明日が秋分の日となる。お彼岸の中日だ。もう、コロナ禍になってからは彼岸も命日も墓参りはしていない。自宅で飾ったそれぞれの両親の写真に花や果物をささやかに供えるのみだ。
近所のスーパーでちょっとした買い物をした帰りがけ、近くの避難所兼の公園に寄ってみた。今はキバナコスモスが咲いており、どういうわけかツマグロヒョウモンが5,6頭以上はたむろしていた。これだけ多くのツマグロを見るのは初めてだ。子どものころには見られなかった蝶だが今はふつうにいる蝶となった。これも温暖化の影響であろう。
世の中、何となく新型コロナウイルスの日本の感染確認者数が減ってきたので気が緩んできたようだ。ピークの8月20日の2万5868人から昨日9月21日は1767人へと激減した。明確な理由は立証されていないが、ワクチンの普及、8月のデルタ株感染者急増の恐怖による外出自粛、夏休み終了による人出の減少、雨の影響などいろいろ考えられる。
やはり「恐怖」が一番の特効薬なのかもしれない。自宅療養を余儀なくされ自宅で死亡するケースが増え、ワクチンを打ちたくても行列しても接種できない、自分も死ぬかもしれないという恐怖に襲われた。この状況は今現在も変わっていない。こうした政府や東京都の後手後手のコロナ対策の結果の恐怖が感染者数の減少に最も功を奏したという逆説的な見方もできるかもしれない。
しかし、この連休で人出は増え、そのうちまた同じ過ちを繰り返すことだろう。次の総理大臣が誰になろうともコロナ対策を完璧に成し遂げてほしい。まだワクチン接種完了者数は日本全体人口比で55%になったところだ。若者では東京都のデータによると、12歳から29歳までで33%余りに過ぎない(65歳以上は約87%)。今月末で緊急事態宣言を全面解除するとか、ワクチンパスポートなど普通に利用できるのはまだ来年にでもした方がよい。ワクチン接種完了80%超えと治療薬が効果を発揮できるまで待つべきだ。大きなリバウンドは油断したときに必ずやってくる。(PowerShot
G7X2) |
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