2021年10月14日

神無月の午後

 ようやく秋めいてきた神無月の午後であった。散歩すればまだ汗ばむのだが、空気が清々しく感じられるようになった。世の中、コロナの感染確認者数が激減を続け、全国でも1000人以下の日々となっている。確たる原因はわかっていない。8月の感染爆発時の「恐怖」が人々の行動制限を増長させたのも確かだろうが、デルタ株の急速な蔓延と弱毒化による影響が大きいのかもしれない。市中には感染者が多くいても、無症状かごく軽症でPCR検査を受けるきっかけがないのだろう。いずれにしても日本のケースは不可解だ。シンガポールではデルタ株の感染者数が急拡大し、ワクチン8割接種してもブレークスルー感染となり、死者も増加している。それでもウィズコロナ政策で国内外の旅行制限を緩和している。日本も今実証実験を行っているが、どういう結果となるのか。
 そんな中、岸田さんは内閣総理大臣に就任してわずか10日で衆議院を本日解散させた。所信表明演説後の与野党の代表質問があったのみで、岸田内閣の性格がよくわからないまま解散となった。内閣支持率は50%台でかなり低いスタートとなった。安倍・麻生・甘利の3Aの影響と言われる。岸田さんは誠実そうに見えるが、バランス重視して確固たる芯のようなものが感じられない。自民党総裁選の候補者の中では消去法で残ったのかもしれないが、衆議院選挙の顔には物足りなさを感じるところだろう。
 日本が世界の中で存在感を示す力を取り戻すことができるのか、国民に物心ともに豊かさを取り戻すことができるのか、今日本は瀬戸際にいるような気がする。しっかり見極め31日の投票をしたいものだ。(SH-M15)

   午後、西の空は穏やかだった

道端にキクイモの花が咲いていた

民家にはランタナがずっと咲いている

神無月 神は何処へ 火蓋切る