2021年10月20日

秋の味覚

 このところすっかり秋めいてきて、寒さも身に染みるようになってきた。夕べは、夏掛けの薄い布団で夜中に悪寒に襲われ、毛布を慌てて掛け増した。今朝、実家の兄から連絡があり、隣家でもらった柿と義姉の実家からもらったジャガイモを持ってきてくれた。柿の木は、ほとんどの農家の庭には植えてあるものだ。他に、栗や梅なども実のなる木は昔ながらの農家には必ずあったものだ。町の家には柑橘系の木が多いようだ。もっとも最近では実家には柚子の木が植えてあるのだが。もらった柿は見た目はよくないが、充分に味わえる秋の味覚だ。ジャガイモはちょっと芽が出てきているが立派な出来だ。
 旬のものが味わえるというのは、小さな幸せである。コロナが今のところ一段落しているが、何も羽を伸ばすこともせず、猛威を振るっていた8月と何ら変わらない生活をずっと送っている。特に嬉しいことも、特に悲しいことも起きない平凡な毎日が過ぎていくことの幸せを今の自分たちは噛みしめている。世の中は、徐々にウィズコロナ、脱コロナに向かって始動しているが、世界ではさまざまにコロナが猛威を振るっている。日本及び日本人が特別であるはずもなく、必ず次の第6波が来るはずだ。従来型のライフスタイルには戻れず、飲食業や旅行業もコロナ前の活況を呈した状況に戻ることはないだろう。新しい生き方をそれぞれの分野で探っていくしかないのだ。この新型コロナウイルスは、やはり人類へのメッセージとして謙虚に受け止め、新たな未来を切り拓いていくしかないのだ。
 日本では、衆議院議員総選挙が昨日公示され、選挙戦が本格的に始まったが、何となく醒めた感じで見ている。多分、野党が多少は議席を伸ばすことはあるだろうが、自民・公明が過半数を超えるだろう。与野党ともバラマキの公約ばかりで辟易とする。野党が候補者を一本化したのが裏目に出る可能性が高いと思う。与党も不甲斐ないのだが、野党に今の傾きかけた日本を任せることは不可能だ。せめて、与党から少しはマシなリーダーが生まれることを期待している。(SONY a7R3)

   売り物のような上品さはないが、これでいいのだ

薄くスライスして食べてみたが、結構いける

義姉の実家は長野県の佐久市で農家を営む
りっぱなイモだ

柿喰えば コロナ忘れる 寒き午後