2021年12月14日

今年も柚子大根

 昨日の予告どおり、柚子大根を作ってみた。柚子1個に大根4分の1本ぐらいでちょうどいいかもしれない。細かな作り方は昨年のページを参考にしてもらえればいい。たまにしか料理しない私でも20分あればできる。通常は1時間程度漬けてからでもいいが、5、6時間経過後ぐらいに食すのが好みだ。日本酒に合う。安い日本酒もよく引き立つ。(SONY a7R3)

 秋から年末にかけて、やたら「ふるさと納税」の仲介業者のCMが増える。私のような年金暮らしの住民税非課税の住民には縁のない世界だが、腑に落ちないことばかりだ。現役のころはかなり多額な所得税、住民税を払っていたものだ。それが当然のことであり、地域の行政サービスを受ける住民にとっての必要経費である。
 「ふるさと納税」は個人の意思で他の地域の市町村に寄付をすることで税額控除が受けられる制度だ。そこにお礼として「返礼品」なるものが存在するから、おかしなことになる。個人と返礼品を送る自治体が直接の関係であればわからなくもないが、業者が入るとことで意義が薄れる。
 自治体は業者に10%以上の手数料を払うと言われている。2020年度では6724億円余りがふるさと納税として受け入れられた。つまり、700億円近くの税金が行政サービスに使われることなく、ネットショッピングのために消えているのだ。地方自治体の税金の無駄遣いなども指摘されるが、本来の寄付の意味からはほど遠い2000円でお安く買い物ができる、という本末転倒な制度は即刻廃止すべきだろう。返礼品の額が寄付額の上限3割までとなったとしても、今のままでは業者が自治体や生産者からぼったくっているばかりだ。こんな制度で地方が活性化されるわけがない。
 これは回り回って、住民への行政サービスが低下していくことになる。都会で子育てや福祉に力を注いでいる自治体ほど打撃は大きい。コロナ禍になってますますふるさと納税の利用が増えているが、利用する住民は現在住んでいる地域の行政をもっと調べて意見や意思を伝えるなど積極的に税金の使い道を追求したり、応援したりするべきだろう。また、多額のふるさと納税を手にした自治体がどのようにその税金を使っているかもチェックしていく必要がある。何も考えず、ネットショッピングしているようではこの国は亡ぶ。

シャキシャキっとした食感と柚子の香りと酸味がいい

3ヶ月半ほど覆われていた大規模修繕の足場と網が外された
ベランダから直接見る空は久しぶりだ

柚子絞り 漂う香り 空開ける
ふるさとの 覚えもなしに 税捨てる