2022年01月05日

小寒三日月

 今日は二十四節気の小寒だ。寒さが本格化する寒の入りであり、立春まで寒が続く真冬になったのだ。そして、西の空に陽が沈むころ、ほっそりとした月が輝いていた。旧暦で今日は12月3日だ。まさしく今日の月は「三日月」なのだ。自宅マンションの工事は今月いっぱいかかるが、ベランダ側の足場が撤去されたため、年末から年始も青天の空を眺めることができ、太陽も月も拝むことができる。ふつうのことがふつうにできることはうれしいことだ。
 ところが、世の中は新型コロナウイルス感染症がついに第六波を迎えてしまった。米軍を抱える沖縄では、基地由来のオミクロン株の猛威に晒され、今日は623人の感染者が確認された。東京390人、大阪244人、広島138人、山口104人、神奈川93人だ。山口県は岩国基地、神奈川県は横須賀基地や厚木基地を抱えており、今回は米軍由来が大きく影響しており、広島県は隣接の山口県岩国市とは生活圏が同じであり感染が拡大した。
 今日の日本全体の感染者数は2491人で、昨日は1268人である。1ヶ月前の12月5日は113人だった。今年になって倍々で増えており、1週間後には、1万人を超える勢いだ。デルタ株とオミクロン株が入り混じり、重症化する感染者も増加することは容易に想像できる。
 ワクチンと治療薬は増加傾向が著しい沖縄や東京などこれらの地域に重点的に配備し、直ちに接種、治療を開始すべきだろう。全国一律にワクチンや治療薬を配布していたら、救える命をまた奪うことになりかねない。日本政府は平等という名のもとに同じ過ちをまた繰り返すのか。感染者がほとんど出ていない地域は後回しでかまわないだろう。そうした決断がなぜできないのか。また、保健所がパンクして入院させるべき感染者が放置されることになるだろう。優先順位をトップが今すぐ決断すべきなのだ。でなければ、アメリカやヨーロッパと同じ轍を踏むことになる。
 このオミクロン株の正体は不明のままである以上、緊張感を持ってすばやく行動に移すべきだ。12月の猶予期間を無駄に使ってしまった現在の岸田政権の見通しの甘さは菅政権となんら変わらない。さっさと動け、と言いたい。(SONY a7R3)


三日月を露光時間4秒で撮影
「地球照」と言われる三日月の影の部分が写った


三日月は月の満ち欠けの中で最も好きだ

三日目の 淡き月出で 寒の入り