2022年01月12日

おもしろ雲

 朝、東の空に雲がひとつ朝日に照らされて浮かんでいた。最初見たときは牛の頭に見え、その後、Tシャツのような形になった。2,3枚写真を撮ったら、違う形になっていた。上空は風が強いらしく、小さな雲片はみるみる姿を変える。見ていて飽きない。子どものころ、周りが畑ばかりの芝生畑で腕を伸ばし仰向けに寝転がって、空の雲を飽きずに眺めていた。うろこ雲だったり、すじ雲だったり、じっと見ていると自分が空から地球を見下ろしているような錯覚に陥る。空を飛びながら地球の海と雲を眺めているのだ。ときどき夢で空を飛んでいる自分の姿を見るが、子どものころの記憶が関係しているのかもしれない。
 のんびりとどこか景色のいい場所で雲の流れをずっと見ていたいが、世の中はなかなかそうはいかない。オミクロン株が日本でも大爆発してしまった。今日の感染確認者数は1万3052人で年明け最多だった1月8日の8473人を大幅に上回った。連休明けの数字だから合算分もあるだろうが、第5波最多8月22日の2万5992人を追い越すのもまもなくであろう。
 それにしても第5波以降の日本政府の対応は自民党総裁選挙や衆議院選挙などで猶予時間を浪費してしまい、厚労省の役人は遊んでしまった。第6波が来ることは当然想定して、水際対策やワクチン・治療薬、医療体制、ITネットワーク、法整備など実効的な行動計画をこれまでの失敗経験を生かして作り直しておくべきだったものができていなかった。
 岸田政権も「人の話を聞く」ことばかりで、トップの政治家として今もっと決断すべき大きな流れを掴みきれずにいる。「聞くこと」が弥縫策に走っていて、ポピュリズムに近い危うさがある。菅政権の1日100万回の接種が今では輝いて見えたりする。国民は勝手なものだが、政治家は常に叩かれてなんぼの世界だろう。ワクチンや治療薬の配布が加速化され、その状況がわかれば、自治体は動けるはずだ。岸田政権のコロナ関係大臣の動きがあまりにも緩慢で国民のイライラが募っており、支持率が上がっている岸田政権は今後の対応次第では急落する可能性がある。日本で新型コロナウイルスの最初の感染者が確認されてまもなく、2年が経過しようとしている。(SONY a7R3)


この雲は何に見える?
牛の頭、犬の頭、干したTシャツ

夢見てる 飛んで飛んでる 空かなた
オミクロン 飛んで跳ねては まん延し
咳ふたつ 薬ひとつも 間に合わず(子規擬)