2022年01月13日

日常の空

 ベランダからの空に自衛隊や米軍の軍用機が見られる日常が厚木基地のある我が街である。米軍の空母艦載機の訓練基地としての役割が岩国基地に4年前に移ってからは、攻撃用ヘリコプターの基地になっている。しかし、米軍の都合次第で、戦闘機やオスプレイもやってくるのが現状だ。自衛隊機は主に国産のP−1やP-3Cの哨戒機が毎日飛んでいる。
 子どものころベトナム戦争が激しい時代は、昼夜にかかわらずひっきりなしに戦闘機が離発着を繰り返していた。墜落事故による日本人住民の死者も出た。日本が戦争に負けた結果により、戦後の日本はアメリカの防波堤か捨て駒でしかないことは、沖縄の人たちと同様に基地のある街に暮らす私たちは肌身で確信している。アメリカが中国やロシア、北朝鮮から日本を守ってくれるとはツユほどにも思っていない。それであっても卑屈な日米地位協定であり、米兵によるオミクロン株のダダ漏れなのだ。だからといって、日本が莫大な予算を投じて軍事力を拡大してもいいとも思わない。もっとアメリカと対等に付き合うべきなのだ。遠いアメリカの自由を守るために日本が存在していることを日本人はもっと知るべきだろう。(SONY a7R3)


自衛隊機P−1哨戒機
川崎重工製だ


これは米軍の輸送機C−130Rらしい


東の空にはすでに月が昇っていた


重い足を引きずり近所の公園まで散歩だ


イチョウの木はすっかり丸裸だ
子どもたちが学校から帰ってくる

基地の街 いつもの空の 非日常