2022年02月17日
玉兎
今年の冬はやたら長い。いつまでも春の陽気になってくれない。きつい寒さの夜空には満月が輝いていた。月の異名は「玉兎(ぎょくと)」という。月に棲む兎がいるという中国古代の伝説から来ている。ちなみに対の言葉で太陽のことを「金烏(きんう)」といい、太陽にはカラスがいるというのだ。四字熟語で金烏玉兎は、日と月で歳月を表す。
また、太陽は金で月は銀にたとえられる。この冬オリンピックのメダルの色が金か銀かで一喜一憂する。しかし、メダルの色がどうなろうとも、また、メダルなどなくても、各国の選手たちの汗と涙と笑顔を見るのはいいものだ。さまざまな問題が浮き彫りになった今回のオリンピックだが、純粋なものだけを見ていたい。きたないものは見たくない。10代、20代の青少年の大切な歳月が、穢れた大人たちの思惑によって壊されてしまうことは許されない。無垢な状態でスポーツは存在していてほしいと願うばかりだ。(SONY a7R3)
太陽は生命の躍動を感じ、月は生命の神秘さを感じる
歳月は うさぎも逃げる ほど速し
メダリスト ばかりがすべて じゃあるまい
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