2022年03月27日

ご近所桜探索

 夕べの風雨が去った今日は暖かい一日であった。やや曇り空ではあるが、ご近所の桜、ソメイヨシノが六分咲きで春らしい華やぎを感じさせてくれる。今年もなかなか遠出しての桜撮影はできず、控えているので、もっぱらご近所の桜を探しては、それを愛で満足することにしている。やはり、ソメイヨシノの淡いピンクがいい。カワヅザクラのピンクもいいが、ソメイヨシノの儚い淡さがいい。咲き進むにつれて、白っぽくなり、最後には春の風に一斉に舞い散ってしまうのが、何とも日本人の琴線に触れていいのだ。一週間ほどは近所でも見られるだろうから、この春のひとときを楽しみたい。(PowerShot G7X2)

 日本では、コロナのまん延防止等重点措置が解除されたからといって、桜が咲いたからといって、ちょっと心が浮ついてしまっている。しかし、日本人が暢気に花見をしている間にも、ウクライナでは多く人々が命を落としたり、命の危険に晒されながら戦い続けている。この不条理極まりない戦争はどう終結を迎えるのだろうか。ロシアのプーチン大統領が強い思い入れで始めてしまった戦争ではあるが、事前に情報を掴み警告し続けていたアメリカはどう決着させるというのだろう。アメリカやNATO諸国は、直接軍隊をウクライナに送り込んでいるわけではないが、最新の武器をウクライナ軍に提供し、ロシアと間接的に戦っていることには違いない。ロシア軍もかなりの被害が発生しており、両者の死者、負傷者数は増える一方だろう。プーチンがどこで折り合いをつけるかにかかっている。しかし、メンツもあり妥協点を見出すのは困難かもしれない。やはり、ロシア国内で「変化」が起きるのを待つしかないのか。その間にも多くの人々が死に、傷ついていく。戦争とは、どういう結末を迎えるにしろ、双方にとって悲惨であり、無益なものだとつくづく感じる。今は停戦と終戦を願い、祈るばかりだ。
 日本のコロナについては、ウクライナの戦争で影を潜めてしまっているが、まん延防止等重点措置が解除されてから徐々に増加傾向に転じているようだ。2月前半のピークから減少はしているが高止まりで、新規感染確認者数は4万人を超え、死者も100人を超える日がほとんどだ。前回第5波をはるかに超える数字のままだということを忘れてはいけない。
 ウクライナ侵略もコロナ禍もあってはならない不条理な非日常が日常化しているという、極めて異常な状況が世界を覆い尽くしている。この嫌な「慣れ」を違和感を持って対峙していないと、人としての存在意義が薄れていきそうで危険だ。常に我に返ることを努めていたい。


すぐ近くの子ども園には何本か桜が植えてある


産婦人科病院の塔屋を背景に


教会でもある敷地に若い桜が植えてある


もう少しで満開だろう


民家にも立派な桜が咲いていた


キリスト教系の私立学校の駐車場前にも咲いていた


小学校の校庭脇にも植えられている


短大の校舎内にも咲いているのが道路から見えた

風雨去り 心のどけし 桜咲く
花咲くも 異国の戦火 心痛み