2022年03月30日

教会の桜

 今日の午前中は曇りのはずが比較的晴れたため、急遽カメラを持って近くのカトリック教会まで桜を撮りに行った。日が当たっていると桜の花の発色がよいので、午前中の光の中で撮るのが一番よい。信者と思われる人たちが剪定作業をしており、断って敷地内から桜の撮影をさせてもらった。働いている人の話によると、ここのソメイヨシノも老木となり危険なため、今年で伐採してしまうとのことだった。
 ソメイヨシノは幕末に植木職人によって売り出されたものが、全国に広がったという。戦後の高度成長期にはさまざまな場所に植えられ、桜と言えばソメイヨシノとなった。その成長のスピードは速く、30年から50年で大木となってしまう。そして、狭い土地に植えられ、根回りが踏み固められ、手入れされないソメイヨシノは、張り出した枝も絡み合い、日照不足で病気になったり、衰退していくのだそうだ。強風が吹くと、必ずどこかでソメイヨシノが倒れて事故を起こすようになってしまった。多くの木は街路樹として、また公園、学校など公共施設で植えられたため、管理する自治体はリスク回避のため、伐採に踏み切ることが増えてきている。「ジンダイアケボノ」というピンクの濃い新種がソメイヨシノにとって代ろうとしているそうだ。もうご近所で桜を愛でることもできなくなる日もそう遠くはないようで、淋しいかぎりである。やはり淡い「さくら色」はソメイヨシノという桜にかぎる。今の日本人は、日本の繁栄と衰退をこのソメイヨシノに重ね合わせて見ているようだ。(SONY a7R3)


街なかのカトリック教会では今が盛りの桜の花を咲かせている
信者の人たちが庭木の手入れをしている


「今回で見納めだから」と淋しそうに信者の方が言った


この「さくら色」がいい


最後のひと花を咲かせている


ここは、先日も撮ったキリスト教系の学校の桜
日差しがよかったので改めて撮りに来た


ここも前回撮ったご近所の桜


こちらはプロテスタント教会に植えてある桜


ここも同じ構図でまた撮っておいた

今盛り 明日は切られて この桜
人の世も 儚き花に うりふたつ