2022年05月03日

5月晴れ

 お天気と体調の不調により、ご近所でも撮影する機会が減っている。世の中はゴールデンウイークであり、3年ぶりのコロナによる「緊急事態宣言」も「まん延防止等重点措置」もない通常の連休となった。あくまで、世の中は、である。個人的にはまだまだ緊急事態宣言のままだ。
 日本はまだ毎日2万人以上の感染者と30人以上の死者が新型コロナウイルスによってもたらされているのが現実なのだ。解き放たれた人々は、観光地目指して大渋滞の中、失われたものを取り戻すかのように出かけていく。それぞれの価値観とそれぞれの責任で対処すればよいが、必ずリバウンドとなって現れるだろう。症状がなくても後遺症が出ることもあり、依然としてナゾのウイルスのままであり、変異株に対応できるワクチンと治療薬が常に開発される必要がある。まだまだ注意深く見守っていくしかない。
 五月晴れ(さつきばれ)というのは、本来、旧暦の5月で現在では6月の梅雨のころの晴れ間をいうのであり、新暦の5月の晴れのことではない。しかし、今となってはごちゃまぜになり、すっきりした5月の晴れ間も「さつきばれ」というようになった。だからあえて書くなら数字をあてて「5月晴れ(ごがつばれ)」がいいのではないか。などと、久しぶりによく晴れた今日、ゴールデンウイークが早く過ぎ去るのを楽しみにしているのであった。(SONY a7R3)

 今日は5月3日、日本国憲法が施行されて75年の憲法記念日である。ウクライナ情勢を受け、自民党の憲法改正論議がより高まっており、NHKの世論調査でも4年前の29%から35%へと「改正する必要があると思う」が増加してきている。
 また、自民党の安全保障調査会の議論では専守防衛では限界があるなどの声もあり、それを受け専守防衛の範囲で敵地攻撃能力を「反撃能力」と言い換え、相手国の指揮統制機能をも攻撃できるとした。かなり前のめりになってきている。ロシアの侵攻を受け、今なお悲惨なウクライナの状況を考えれば、多くの国民が納得してしまいそうだ。
 しかし、議論はもっと多面的に行わなければならない。憲法9条だけで日本を守れるとは思わないが、もっと緻密な外交や情報能力強化などの議論も併せて行うべきだろう。武器や戦争の方法論ばかりに目が行き過ぎては、本末転倒である。日本は唯一の被爆国として、核を持たない独自の平和主義に基づく外交姿勢を世界にもっと具体的な形でアピールすべきだ。状況が熱いときほど、冷静にあるべき姿を求めていきたい。
 そもそも日本は未来の日本と世界をどのような理想像を描いて今現在を見ているのか、大きなエリアと長いスパンでデザインを見せなければ国際社会からは極東の小さな取るに足らない島国でしかすぎなくなる。日本は何がしたいのだ?


ご近所も散歩は少しはするが撮影には行かない
ベランダから空を見上げるばかりだ


   ※動画です。再生ボタンを押してください。
28秒ほどの動画です。

また、タイムラプス動画に挑戦だ
まやもや最後には雲がなくなってしまった
雲は流れるのはなく、湧いて消えるものだとわかる

五月晴れ 心は晴れずに 5月晴れ