2022年06月15日

梅雨寒にて候

 昨日、今日と雨が降り続いてかなり寒さを感じる。自分の親たちが年老いて寒さに敏感で、暑くなってきた季節でも長袖や七分袖でいることを好んだ。自分らもそろそろ同じ感覚になる年齢になろうとしている。
 窓から外を見やれば、雨音はほとんどしないが、じっと見れば細かく雨が降り続いている。傘をささなくともそんなに濡れそうにもないと思って少し出歩くと、しっぽりと髪や服が濡れてしまう。梅雨寒の候なのだと思う。
 妻の実家のフェンス際に2輪だけ紫陽花が咲いていた。折からの梅雨寒の雨でほどよく水滴を湛えていた。昨日届いたマクロレンズがあれば、じっくり撮るところだがそのために来たわけではない。スマホで少し撮って、雨を払って家に戻った。
 最近、手書きで手紙など書くことが皆無になってしまったが、時間のある身としてはせめて葉書でもしたためるのもいいかもしれない。さしずめ、今日あたりは「梅雨寒の候、いかがお過ごしでしょうか」とか書き始めるのだろうか。それとも短く「梅雨寒にて候(そうろう)」と太く書き、紫陽花の絵でも添えてみるのもいいか。(SH-M15)


雨粒を載せた紫陽花はやはり季節感があっていい

梅雨寒に 半袖のまま くしゃみをし