2022年08月03日

やはり店仕舞い

 そして、8月になった。もうこの暑さは勘弁してほしい。昨日は久しぶりに暑すぎて、散歩の時間を中止したのだった。しかし、今日も同じように耐えられない暑さだった。午後には少しでも散歩しようと、男性用の日傘を買ってあったので、こういう時に使うものだろう、と初めて差して出かけた。
 何度か登場する店仕舞いの八百屋の店舗前にまた行ってみた。するとシャッターが完全に閉まっていた。中央に何か貼り紙がされていた。「この度、高齢に伴い七月末を持ち、五十五年間に亘る営業に終止符を打ち閉店させて頂くことに成りました」とあった。
 やはり先月いっぱいで店仕舞いしたのだった。「高齢」「五十五年間」という文字が何かせつなく感じた。私がまだ小学生のときからこの地で商売をしてきたのだ。お疲れ様でした、と心の中で声を掛けてあげたい。貼り紙の最後に「店主 敬白」とだけあり、結局、この店の名前も知らずに終わったのだった。
 時の流れは冷酷だが、変化していかざるを得ないのも、街の宿命なのだろう。でも、あることが当たり前だった街の風景が、消えてしまうのは、何とも淋しいものだ。また、そんな思いをこの街で繰り返すのだろう、と思った。(PowerShot G7X2,SONY a7R3)


八百屋があった建物


貼り紙がせつなく悲しい


散歩の途中、教会の桜の木の下で少し休憩する


夕方、雲が多すぎるが少し焼けた
べっとりするような暑い一日だった


   ※動画です。再生ボタンを押してください。
21秒ほどの動画です。

タイムラプスをやるとうまく焼けない

店仕舞い 人は去れども 街残り
夕暮れに 熱き空気を 吸い過ぎて