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今朝未明の雷雨がすごくて目が覚めてしまった。カーテンを開けて外の様子を見やった瞬間に、近くに落雷があり、その光と音に思わず声を上げてしまい、妻もびっくりして起きて眠れなくなってしまった。山形、新潟、北陸では記録的な大雨でかなりの被害が出ている模様だ。
二度寝しての朝方、外の廊下にカミキリムシが一匹じっとしているのを見つけた。先日、ベランダで見たのよりも小型である。何だか弱っているようで、触れても飛び立とうとしない。紙切れを持ってきて乗せ、写真の撮りやすい場所にそっと置いた。それでもあまり動かない。カメラのレンズをマクロに交換してきてもまだ同じところにいた。もしかしたら、今朝方の雷雨で飛ばされてきたのかもしれない。撮影したあと下の草むらのあるところに落としてあげた。やはり、飛ぶことはなかった。しっかりと命をつないでほしいと感じた。(PowerShot
G7X2,SONY a7R3)
新型コロナウイルスの日本上陸が2020年1月16日に初めて感染者として確認されてから、実に2年7ヶ月近くになる。その間、基本的に日本の厚生労働省及び政府は、その実態を把握し、データ化するためのIT技術を何も進歩させてこれなかった。医療機関、保健所、都道府県市町村、国との連携は、紙と電話とファクスで対応してきたのが主流だ。
すでにマイナンバー(国民総背番号)制度があり、これを新型コロナウイルス感染症対策法案の中で弾力的かつ限定的に個人情報の拡大利用につながらない範囲で利用できるシステムを即座につくるべきだった。大量のデータを処理する流通関係のIT技術者なら数日で構築できる程度のもだったはずだ。医療、給付、税金、口座などの個人データ情報をパンデミック期間のみ一時的にマッチングできるようにすればいい。
現在、医療機関での感染者の情報入力が50項目にも及びその他負担が大きく「感染者数の全数把握は困難」などとしているが、統一化されていないシステムの中で個々に、パソコンでデータを送っていたら、気が狂うような作業だろう。感染対策が必要な最低限の入力項目にしぼり、バーコードではなくスマホやWEBカメラでも入力可能なQRコードですべて管理していくようなものにしないと処理は遅くなるばかりだ。小さな街医者のワクチン接種も含め対応できるシステムがすでに完成していなければならない。
一事が万事、やることなすこと見かけはデジタルであっても中味はアナログでしかない。どんなに国民が他国と違い、マスクや手洗いを自主的に行い、感染リスクを避けていても、政府、関係省庁が旧態依然とした発想から抜け出せないと、国民の努力は無駄になる。
もちろんIT化などは方法論のごくごくスタートの一部でしかすぎない。根本的な感染症対策はどうあるべきか、という国民にもっとわかる説明と対策を逐次更新し、実行すべきであった。ほぼ役に立たない電通やパソナに委託してのコロナ関連業務は莫大な税金や国債をドブに捨てたようなものだ。
この日本の政治家の政策というものは、日本の未来を見据えた大きな柱を描くことなく、目先の経済、防衛、福祉を語り、次の選挙に当選するためだけのもので、国民の信頼感を得る努力を怠ってきた。例えば、本当に老後の医療や介護を安心して受けられるなら、税金を何倍にしてもいいし、貯金をバンバン使ってもいいと思うはずだ。しかし、その保証は全くない。だから、高齢者はお金を貯めて投資などするわけがない。若者も自分が受けられる保証もない年金や健康保険の保険料を払いたくない。
それは、日本政府を信用することができないからだ。この信頼関係の欠如は今の日本社会でもっとも大きな課題だと思う。マイナンバーもすぐれた制度だが、信頼関係がないから個人情報の漏洩などの心配が勝り、折角の有効な制度も宝の持ち腐れだと反省すべきだ。まだまだ国民に説明が不足し過ぎている。困難で不安定な時期だからこそ、実現性のある夢の未来をしっかりと描いてほしいのだ。 |
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