2022年08月15日

8.15 梅を干す

 8月15日、日本人にとって大事な日、終戦の日だ。私の世代では父親が兵隊として外地の戦場で戦い、母親は内地で銃後の守りに徹した。昨年は父親たちの戦争時代のことを記したが、今回は母親たちのことを書こうとしたが、調べ不足でまたの機会に譲ることにする。
 今年はロシアによるウクライナ侵攻があり、すでに半年近くになる。中国の台湾独立を牽制する威嚇のための大規模な軍事演習はつい最近の話だ。世界の軍事バランスが壊れ始め、いつどんなきっかけで世界大戦が勃発してもおかしくない状況だ。軍事力を行使したからといって、すぐさまケリがつくわけがなく、泥沼化し、閉塞感が他国まで及ぶことになる。
 戦争は何ひとついいことはない。現代のITを駆使した戦争でも最小限の犠牲で終結することなどあり得ない。始まってしまえば、どちらかが死屍累々と消耗しきるまで戦争は続くしかない悲惨なものだ。それはこの日本が経験済みなのだ。
 今、日本ではウクライナや台湾の状況を受け、軍事力をもっと強化すべきとの国民の意見が高まっている。確かにロシアや中国の理不尽とも思える軍事的圧迫に対抗するには、さらなる軍事力増強だと発想してしまう。しかし、それだけが選択肢ではないはずだ。なぜ、武力以外の外交力で解決の道を模索し、もっと世界にアピールできないものか。日本は唯一の被爆国であり、戦後の奇跡的復興を果たした国でもある、という稀有な経験をもっと前面に押し出し、より平和外交に力を注ぐべきだと思う。理想的な平和な世界の在り方をためらいなく語り、争いをやめるべきだと紛争国に説いて回るべきだろう。
 遅くなった梅干しをようやく始めた。今日、明日の晴天で完結させる予定だ。梅干しの消費も減ってきてはいるが、細々とでも梅干し作りは体力が続く限り続けていきたい。梅干しをのんびりと作っていられる安穏とした平和な世の中を守っていきたいものだ。(SONY a7R3)


今年は5キログラムの梅の量だ


2ヶ月も漬けるとよく染まる


今朝の朝焼け


夕焼けはこの程度で終わった

梅干しを 作る平和を かみしめて