2022年09月01日

カボスで呑む

 先日、友人が届けてくれたカボスで焼酎のロックを呑んだ。まだ、皮は硬いのだが待ちきれなくなった。包丁で縦に4分の1に切り分け、親指と人差し指でギュッと搾るとかなり汁が出てくる。硬いので力が入る。柚子などもこうして絞ると搾り器も不要だ。4片のうちふたつをグラスに搾り入れ、もうふたつは焼酎と氷に浮かべる。ちょっと贅沢に使う。安い焼酎も何となく贅沢な酒になる。こんなささやかなひとときがうれしい。友人に感謝だ。(SONY a7R3)
 
 岸田首相が、統一教会との関係を絶つ、との発言や安倍元首相の国葬の実施理由を述べたが、まったく説得力のない言葉の羅列でしかなかった。
 統一教会と自民党の国会議員との関係は、点検結果を公表するとかの話までだ。政府としての方針は法律的な宗教法人として、また、関係組織の解散までを含んだ措置を実行するとは言わなかった。点検するだけでは内容が弱すぎる。
 安倍元首相の国葬は、なぜ行うのかの理由は、「憲政史上、最長の期間、重責を務めたことなど」としてだけで明確な説明はなかった。「丁寧な説明に全力を尽くす」という言葉を言うのみで、何も説明していない。
 この岸田さんという人は、安倍さんよりは国民の声に耳を傾け、よりマシな人かと思っていたが、ソフトな表現でいろいろ言葉は発するが何も前進することは言っていない、とわかった。「国民の皆さんの厳しい声にしっかり応えていく」というつまらない答えだけで何も中味がない。言葉を増やすほど国民の苛立ちが増す。結局は、自民党の各派閥のしがらみの中で八方美人の対応しかできず、「国民」には目を向けていないのだとはっきりした。岸田さんという夫(国)は、離婚届を突きつけている陰日向で苦労してきた共働きの妻(国民)の気持ちを理解できないダメ夫なのかもしれない。
 また、テレビや新聞のマスコミが視聴率や販売部数に惑わされず、統一教会と自民党など政治との癒着関係報道を今後統一教会を追放できるまで実行し続けることができるかも焦点となる。テレビはいいかげんだから、視聴者が飽きたら、取材や放送をやめてしまうだろう。
 1ドル140円超えという24年ぶりの円安となり、経済もガタガタであり、コロナも重症者数、死者数も増え高止まりで最悪である。政治も経済も国民の命も危ういこの日本、立ち直ることができるのだろうかと心から心配になる9月初めだ。


焼酎は滅多に呑まないが、カボスが来ると呑む


輪切りではなく、縦に切るのがミソだ
搾り易くていい

葉月去り カボス搾りて 涼を知る
政治家の たわごと聞きて 秋(飽き)を知る