2022年09月09日

緑の精

 午前中、買い物ついでに、久しぶりにある公園を訪れた。元は個人の屋敷であったが、生前に地元自治体へ土地や資金を寄付して、茶室のある公園に整備された。保育園の子どもたちが大勢来ていて賑やかだったが、去ってしまうと緑の空間は静寂につつまれた。昭和初期小田急が開通したころの中央林間地区は区画の大きな屋敷があったが、この公園はその名残のひとつだ。
 ベンチに座ってひと休みしているとドングリの実がたくさん落ちているのに気がついた。まだ、緑色のままなので落ちて間もないのだろう。緑の森の小さな妖精のようだ。公園内には女性の像がふたつあったが、そのひとつは「緑の精」と名前が付けられていた。緑を愛した寄贈者の気持ちらしい。たまには、こんな静かな空間と時間があるのがいい。(PowerShot G7X2)


ドングリは緑の精かもしれない


百日紅の花がまだ咲いていた


「緑の精」の像
なぜか女性の裸体になる


エノコログサが群生していた


茶道の稽古やイベントに利用される書院


こちらは茶室だ


小さな庭も雰囲気がある


静かな佇まいがいい

閑さや 緑の精の 住まいかな