2022年11月25日

古民家園の紅葉

 なかなか撮影に出かける機会がない。世の中は紅葉シーズンなのにテレビのニュースで京都で紅葉観光する外国人の様子を見るばかりだ。そんな中、買い物ついでにスーパーの駐車場から何とか歩いて行かれる公園の紅葉を見てきた。デジ一眼も一応持ってきた。ときどき訪れる泉の森にある古民家園だ。ところどころにカエデが植栽されており、ちょうど見ごろかやや過ぎたころであった。
 すっかり世の中はコロナを忘れ、行動制限のない秋の観光シーズンとなり、どこも人であふれ賑わい、ワールドカップで初戦のドイツ相手に勝利し、日本はお祭りムード一色といった感じだ。それを満喫できる人はそれを甘受し、リベンジ消費して、景気高揚にぜひ貢献してほしいものだ。そうした行動ができない私などは、静かにこの秋の日差しを浴びて、ごくごく小さな旅の中で紅葉を愛でていたい。
 政府のコロナ対策のちぐはぐ、旅行支援事業継続の是非、マイナカードの運用迷走、年金政策の破綻確実、防衛力の在り方、危うい資産倍増計画、増税ありきの税制改革、女性政策の欠落などいろいろ文句があり過ぎて整理しきれない。コロナは第8波を迎え、すでに第6波のピーク時を超える1日13万人以上となっている。死者数は減りつつあるとはいえ、1日100人を超える日が増えてきた。日本の庶民は江戸時代末期の「ええじゃないか」騒動のようなカラ騒ぎをして鬱憤を晴らすしかないのか。日本が完全に沈没するのを笑いながら眺めるしかない終末の時代になったようだ。(SONY a7R3)


古民家前のカエデはかなり散ったがまだ何とか絵にできた


まだまだ青い葉が多い木もある


古民家の茅葺きの軒


唐箕だ
風を起して重い籾と軽いカラやゴミを選り分ける
子どものころ伯父の家で使っているのを見た


静かな佇まいの農家の座敷


昔は竹や藁で作られた道具がふつうに使われていた


南天の赤い実が印象的だ


すでに散ったモミジもまだ色彩を残している


陽に透かして紅葉を見るのが好きだ


穏やかな時間が流れていく


まだ喰われない柿は渋柿なのだろう
鳥は充分に熟し甘くなってから啄む


今年も少しだけ紅葉狩りができたことを幸せに思う

古民家の 屋根にかかりし 秋もみじ
平凡な 時を過ごすも 世を恨み