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「12月8日」と聞いて反応してしまう人間は、もうかなり古い世代ばかりだろう。父は兵隊になったばかりのとき上海で「大東亜戦争勃発の報を聞く」と後に回顧録に記した。母は横浜か東京の病院に看護婦として勤務し、米英との開戦を祝う提灯行列を見た。そして、アメリカ人は「リメンバー・パールハーバー」を合言葉に屈辱の日として、この日を決して忘れはしない。後にも先にもアメリカ軍基地が木っ端微塵にされたことはないのだから。どれだけ時間が経過しようと「やられたことを忘れはしない」のは、個人も国も同じだ。日本人が東京大空襲や広島・長崎の原爆投下を忘れないのといっしょだ。アメリカ人はそれ以上に忘れようとしないはずだ。
日本が専守防衛力から反撃能力、敵地攻撃能力へと表現を変え、先制攻撃につながる発想に切り替えてきた。ロシアのウクライナ侵攻、北朝鮮の相次ぐミサイル発射、中国による台湾周囲の大規模軍事訓練など脅威をまざまざと見せつけられた今年だった。日本国民の意識はもっと武装し、そして、やられる前にやってしまえ、という動機が芽生えてきている。充分な議論や情報開示がされないまま、莫大な予算が増税によって軍事費に投入されようとしている。日本が再び1941年12月8日に戻らないことを願ってやまない。
先月の皆既月食からひと回りして再び満月となった今夜、近くに火星が見えた。しかし、撮影すると写っていない。皆既月食のときは、月が暗くなるため、周囲の星も容易に写り込むが、今夜はふつうの満月であり、明るすぎて目には見えるが写真には写らないようだ。そうこうしているうちに薄雲がかかってしまい、残念な思いをしたのだった。(SONY
a7R3) |
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薄雲がかかってしまった
画像が悪すぎて・・・以下同様
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まだ、雲がないとき
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だんだん雲が増え、撮影は断念した
月満つも 師走と聞きて せわしがり
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