2023年01月25日

最強寒波の朝

 10年に一度の最強の寒波が来ると数日前から散々脅されていた。そして、確かにその最強寒波はやってきた。京都及び周辺での大雪は鉄道や高速道路をマヒさせ、大混乱となった。三重県亀山市付近の新名神高速道路では多くのトラックなどが雪で立ち往生の状況が続いているようだ。
 こちら神奈川県の県央部では雪は降ることはなかったが、寒さは今シーズン一番だろう。最寄りの海老名市ではマイナス5.0度を記録した。昨日、今日と車で外出せねばならない不要不急ではない用事があったため、雪も積もらず路面凍結しなかったのは幸いだった。寒波の影響をまともに受けた方々には気の毒だが、自分の用事を無事済ませることができてよかった。
 子ども時代には、もっと寒い日が毎年だったような気がする。まだ水道がなく井戸の水をようやく購入した電動のポンプで汲み上げ配管し水道のように使っていたが、冬には凍結するのが当然だった。ぼろきれをパイプに巻き、水を流しっぱなしにするのが冬の日常だ。庭は霜柱で埋め尽くされ、未舗装の道路に溜まった水たまりは凍りつき、子どもたちではスケートのように滑りながら朝は登校したものだ。大人たちが落ち葉や枯れ枝をかき集め、焚火をする童謡の世界は当たり前の冬の光景だった。炭の火鉢や練炭のこたつしかなく、すき間風の家に暮らす時代に比べれば今は天国だ。もう60年も前のことだが・・・
 今朝起きたときに、朝焼けが見られたので凍てつくベランダに出て、写真を数枚撮っておいた。写真だけ見ると寒さなど感じられないが、最強寒波の朝にふさわしい一日の始まりであった。(SONY a7R3)


とても寒いがきれいな朝焼けが見られた

最強の 寒波来るぞと 身構えて
思い出す 子どもの頃の 寒さ以下
年老いて 少しの寒さ 身に染みる