2023年02月20日

河津桜咲くころ

 すぐ近くの公園でカワヅザクラが咲き出しているのを知り、重く感じるようになったデジ一眼を持って行ってみた。遠目にも目立つピンクの花が青空に映えて華やかだ。まだ、三分咲き程度だ。本命のソメイヨシノが咲く前の春の幕開けにふさわしい派手な演出といったところか。鳥たちもまだ蜜を吸うには咲き具合も不十分だろう。満開のころまた来てみたいが、間に合うだろうか。
 桜の開花の心配やパンダが中国に返還されるのを悲しむ日本人の姿を見ると、日本は本当に平和なのだなと思う。しかし、本当に平和なのかどうか、平和ボケした日本人に戦争の足音を聞き分ける能力はもうないのだろう。(SONY a7R3)

 ロシアによるウクライナ侵攻から1年が経とうとしている。戦争を始めるのは簡単だが、終わらせるのは容易ではないとつくづく感じる。ロシアが負けるということは、ロシア連邦が滅び、ソ連時代のようにさらに細かな国々に分裂することになるのだろう。プーチンはいかなる犠牲を払っても負けるわけにはいかない。
 人の命と武器を浪費して、不毛な戦いが2年目になろうとしている。武器商人だけが豊かになり、当事国はもとより影響を受ける世界の一般市民が長い暗いトンネルの中でもがき続けるだけだ。国連もどの国も決定的な解決策を持たないまま犠牲だけが増えていく。暗澹たる日々を見守るしかない無力を感じる。


カワヅザクラが咲き、春は確実に始まる


まだ寒さの残る中で暖か味を与えてくれる


四季の花々を見ることができるという幸福


当たり前のように巡り来る春を享受できる幸福


ふつうに春が来ることがいかに平和なことか

桜咲き 幸福の時 かみしめる