2023年04月28日

緑の中にいて

 コンデジも久しぶりに手にした。このところ手術した左膝はまだまだ本調子ではないものの、だんだん歩ける距離が長くなってきた。午前中、車で買い物のついでに私はひとりスーパーから近い公園に向かった。術後初めて外出先で杖なしで歩いてみた。杖があれば安心だが、歩くときのバランスが悪くなり、腰や股関節が痛くなったりする。杖なしでゆっくりと安全を確認しながら、狭い歩道部分の道を歩く。途中ベンチもないので、電柱などにもたれかかり休みながら慎重に歩いて行く。
 前にもよく来た古民家園に着き、ベンチにようやく腰掛けてひと息吐いた。すでに新緑も進み、緑を濃くしていた。お天気もいいので、保育園の子どもたちもお散歩日和だ。高齢者もお散歩日和なのだ。歩く様はもうすでに立派な高齢者になっている。でも、日々膝の調子がよくなってきていることも確かだ。ささやかなことでも良い方向に行っているときというのは、幸福である。衰える一方でしかないのは何と悲しいことか。年を重ねているからできないことが増えていくのが当たり前だが、手術してできなかったことが徐々にできていくというのは、何ともうれしい限りだ。
 ゴールデンウィークを前に公園では端午の節句の鯉のぼりや武者飾りをして、季節の行事をささやかに演出していた。緑に包まれた中にあって、少し汗ばみながら小さな幸せを感じていたのだった。(PowerShot G7X2) 


ハート形のカツラがやさしい光を与えてくれる


カエデも新緑のままだ


カエデが赤く染まってきたプロペラのような種をつけていた


鯉のぼりの下には子どもたち


古民家園では終わりかけだが桐の花も咲いていた


松の新芽も出てきた


端午の節句の武者飾りが立派に供えられている

緑なす 古民家にあり ひと休み