2023年05月12日

日常の中で

 雨さえ降らなければ、極力午前、午後と近所を散歩する。まだまだ膝の傷は癒えない。リハビリの散歩は続く。筋力が低下しているためか、歩くときのバランスが悪く、腰や股関節にひどく負担がかかり、痛みと疲労感がある。途中で立ち止まり休み休みでないと、わずかな距離の散歩もままならない。
 世の中はこの5月8日から新型コロナウイルス感染症の取り扱いが「2類相当」から「5類」に引き下げられ、季節性インフルエンザと同等の対応となった。経済を完全に戻すには必要な措置なのかもしれない。しかし、ウイルスは消滅したわけではない。ワクチン接種やウイルスの変異で重症化や死亡リスクが減少したことは確かだろう。
 いつも思うのは、日本政府がこうした新たな措置に踏み切るときに、明確な根拠や科学的データを示すことなく、結論ありきで専門委員会などでお墨付きを得るようなやり方だった。ワクチン接種の効果、マスクやアクリル板の効果、医療機関や保健所の対応はどうだったのか、などを検証、総括することなく、もうほとぼりが冷めたからいいや、という感じなのだ。これでは同じ過ちを繰り返すばかりだろう。日本におけるワクチン開発や検査体制、医療体制など問題は山積みのはずだ。もちろん専門家たちは今後のことも考えてはいるだろうが、政府や政治家が国民にもっと熱く、わかりやすい説明で明確に発信する必要があるはずだ。5類移行後の対応についての説明はあっても、なぜそうした結論になったのかをデータを基にした説明をしていない。いずれまた新たな感染症が発生し、人類を脅かすことになるのは必至であり、その場合の対策の展望について政治家は発信する必要があるだろう。
 個人的には、5類移行後も何も変わらない。外出時にはマスクをし、外食は極力避ける。膝の傷のこともあり、マイペースで今後も見守っていくしかない。世の中が3.11も忘れ、コロナもウクライナも忘れて、バカ騒ぎしているのを横目に今日も自分の日常の中で過ごしていくしかない。(PowerShot G7X2) 


一番近くの公園まで散歩する
ベンチに座り、空を見上げて、ほっとする


花壇のノースポールが可愛く咲いている


アカバナユウゲショウがまだ道端や草むらに咲いている


近所のお宅のスモークツリーがそよ風に揺れている

散歩道 変わらぬ今も 雲浮かび
人は人 2類5類も 変わりなし