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7月ももう半ばである。歳月人を待たず、時は飛ぶように過ぎていくが、自分ひとりが何か取り残されている気がしないでもない。そんなこんなで70年近く過ごしてきたのだから、今さら嘆くこともない。そこそこ面白かった人生ではないか、と納得すればいい。まだ、楽しみはいくらでもあるだろう、と気楽に構えるのがいい。
梅仕事、梅干し作りもそんな楽しみのひとつだ。毎年納得いくものができないのが、面白いところだ。今年は重石や塩加減を変えるなど、少し変化をつけてみた。今日は赤紫蘇を投入して1ヶ月が経過したので、別の容器に移し替え、よりよく染まるよう梅たちを天地返しにする作業をした。梅仕事全行程の中で折り返し地点のようなものだ。途中経過としては、梅が柔らかい状態のままで染まり具合も順調だ。あと1ヶ月漬け込めば天日干しとなる。
暑さはこれからが本番だ。梅干しを少量毎日いただくのが、何となくの健康法のひとつだが、割と理にかなっているようだ。食欲増進は当然だが、疲労回復、血行促進、カルシウムの吸収率を高める、整腸作用などに効果があると言われ、夏場は特に有効だろう。過度の塩分の取り過ぎに注意すれば薬のようなものだ。最近は梅干し3個程度と鰹節たっぷりと蜂蜜を少々混ぜて、包丁で刻み叩き、半ペースト状にして、ごはんのお供や薬味に使うなどして何日間か食している。この夏の暑さを何とか梅干しとともに乗り切りたいものだ。(SONY a7R3,PowerShot G7X2) |
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途中経過の梅干しをピックアップして撮影してみた
ひじょうに出来がよい
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これからさらに1ヶ月、もっと赤くなってもらう
梅干しや まだ染まりゆく 樽の中
おととしの 梅干し喰らい 夏に克つ
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